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顎関節症

悪い姿勢、精神的なストレス、食生活の変化などが原因で起こる顎関節症は、生活習慣病の1つといっても過言ではありません。アゴが弱いといわれる現代人に増えている病気です。ここでは、顎関節症の原因や主な症状、治療法などを見ていきましょう。また、治療内容は予防法にもなるので、参考にしてください。

どんな病気?

食べ物をかんだり、口を開け閉めするときに重要な役割を果たすアゴの関節を動かすための筋肉や関節の機能的な異常、アゴの形の異常などをまとめて顎関節症といいます。この病気は男女ともに発症しますが、病院への受診数は女性のほうが多いです。また、発症年齢を見てみると10代後半~20代と、30代以降になります。最近では、10歳未満の子供の患者数も増えてきています。顎関節症の発症が低年齢化してきているのには、食の欧米化が原因の1つとして考えられるのではないでしょうか。ハンバーグやパスタなどの洋食は噛む力も弱く、回数も少なくていいため、洋食中心の食生活ではアゴの筋肉が衰えていきます。そのほか、顎関節症の原因としては精神的なストレス、片側の歯だけで噛むクセ、うつぶせ寝や猫背、頬杖をつくといったアゴや筋肉に負担をかける姿勢、噛み合わせの悪さなど、さまざまなことが挙げられます。

主な症状

さて顎関節症になると、どんな症状があらわれるのでしょう?大きく分けて、症状が5つほど見られます。このうちアゴが痛む、口が大きく開かない、アゴが鳴る…これらは、顎関節症の三大症状といわれています。アゴまわりの症状のほか、頭痛、腰痛、肩こり、耳鳴り、味覚異常などの全身症状が出ることもよくあります。

アゴが痛む

口を開け閉めしたり、モノを噛むときにアゴを動かすと、アゴの関節やまわりの頬、こめかみなどが痛みます。

口が大きく開かない

普通なら人差し指、中指、薬指を縦に3本そろえても口に入りますが、それが1~2本しか入りません。

アゴが鳴る

アゴを動かすと、耳の前あたりでカクカクという音がします。場合によっては“ジャリジャリ”と鳴ったり、“ミシミシッ”という音がしたりします。

噛み合わせがいつもと違う

アゴの関節や筋肉に何らかのトラブルが起きると、噛み合わせが急に変わることがあります。

完全に口を閉じられない

この症状はごくまれですが、アゴの構造に異常があるため、口を完全に閉じることができなくなる場合があります。

検査と診断

アゴのまわりに痛みが出ていても、それが必ずしも顎関節症の症状というわけではありません。同じような症状は、歯周病などの口腔内の病気、耳鼻科系の病気をはじめ、頭痛や痛風、甲状腺機能亢進症というような別の病気にも認められます。それらの病気と判別するためにも、さまざまな検査を行う必要があります。問診、視診、触診のほか、どれくらい口が開くか、アゴが前や横のほうに動くかを調べる検査、関節の変形や障害などを確認するためにX線検査やMRI検査などを行います。また、必要に応じて筋電図検査や関節鏡視検査などを行うこともあります。

治療法

痛みが強い場合などは薬物治療も行いますが、顎関節症に対してはセルフケアが治療の中心となります。“くいしばり”を解消するために、上下の歯同士が触れるのはモノを噛むときだけにしましょう。できるたけ緊張状態にならないようにします。強い症状が出ているうちは、かたいものを食べることも控えたほうがいいでしょう。さらに痛みには、冷湿布や温湿布、軽いマッサージなども効果的です。日頃からうつ伏せ寝や悪い姿勢は極力しないように気をつけてください。睡眠中に歯ぎしりをする人は、マウスピースを使うと効果が得られるでしょう。最初は慣れないかもしれませんが、少しずつ慣らしていきます。これらの治療で症状が改善されないときには、外科的治療を施す場合もあります。


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