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胆石症

胆石症は女性によく見られる病気で、のたうちまわるような激しい腹痛におそわれることで知られています。胆石があっても症状が出ない人もいて、健康診断などで偶然見つかることも多いようです。ここでは胆石症の主な症状、検査、治療法などを見ていくことにしましょう。予防のためには、生活習慣の改善が大切になります。

どんな病気?

女性に多い胆石症は、体内に石ができてしまう病気です。肝臓では胆汁という消化液がつくられていて、それが胆管を通り、十二指腸へと流れていきます。ところが何らかの原因によって、胆汁が固まってしまうことがあります。この胆汁が固まったものを胆石といいます。胆石ができる位置によって名前が異なり、胆嚢にある場合は胆嚢結石、胆管内にある場合は胆管結石と呼ばれます。なかでも一番多いのは、胆嚢結石による胆石症とされています。また、胆石にもその主成分により「コレステロール結石」や「ビリルビン結石」など、いくつかの種類に分けられます。

主な症状

胆石症は胆石の大きさによって、症状の度合いが異なります。たいてい胆石は胆嚢から胆管へと流れていくのですが、小さなものであればすんなり小腸に流れるか、もしくは何の自覚症状もない状態で胆管内にとどまります。ですが、これがもし大きな胆石で胆管をふさいでしまうと、胆汁の流れが悪くなり、さまざまな症状があらわれます。胆石症の腹痛は疝痛発作といわれ、転げまわるような激しい上腹部痛におそわれます。この疝痛発作は、天ぷらや焼肉などの油っこい食事のあとに出ることが多いです。また、吐き気や嘔吐、冷や汗といった症状を伴う腹痛だけではなく、右の肩や背中、胸にも痛みを感じることがあります。さらに胆管が細菌かんせんを起こした場合は、発熱や寒気、黄疸が認められることもあります。

検査と診断

胆石症は症状が症状だけに、それに気づかず胃の不調と考えている人もいるでしょう。けれど、特に強い上腹部痛などの症状が出たときには、胆石症を疑っていいかもしれません。一度病院でちゃんと診てもらってください。まずは、問診で症状の詳細や食事の内容、勤務状況といった日常生活について、さらには今までに似たような痛みを感じたことがあるか、別の病気をもっているかを伝えます。その上で胆石症が疑われたら、腹部の超音波検査を行います。この検査1つで、胆嚢の状態や胆石の様子を確認することができます。加えて、CT検査をすることで、より正確な診断が下せます。このほか、補助的検査として経静脈的胆道造影(DIC)、MRIでの胆管膵管撮影(MRCP)があります。胆管結石の場合、これらの検査が有効です。また、発作時には血液検査を行います。

治療法

胆石症に対しては、まず痛みをとるために腸などのけいれんを和らげる目的で、筋肉注射や点滴で鎮痙剤を投与する治療を行います。胆嚢結石による胆石症を完治させるには摘出手術、そうでなければ薬による胆石溶解療法という治療法があります。今は腹腔鏡下で摘出手術を行うことが多くなり、手術後の痛みもかなり軽減されました。また、食事制限の必要もありません。合併症が見られない場合は3~5日間の入院で済むでしょう。一方、薬による胆石溶解療法は、胆石を溶かしていくというものです。小さなもので半年、大きなもので1~2年で消えますが、大きなものでは溶け切れなかったり、ほとんど溶けても、半数の人で5年以内に再発するといわれています。ちなみに、胆管結石に対しては、内視鏡を用いた治療または手術治療が中心となっています。日本の胆管結石患者さんの約半数以上は、開腹手術を受けています。


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