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肝炎

肝炎の訴訟問題については、よくニュースなどでも流れています。みなさんは実際に肝炎のことをどれくらい知っていますか?肝炎にはA型、B型、C型…というように、いくつかの種類があってかんせん源が異なります。ここでは、その特徴や主な症状、治療法などを通して肝炎がどのような病気なのかを見てみましょう。

どんな病気?

肝炎は、主にウイルスかんせんによって起こるとされ、炎症性の病気の総称になります。急性と慢性に分けられ、一部の種類を除いて多くの肝炎は急性のまま経過します。A、B、C、D、E型と5つの種類があり、その中でも日本ではA、B、C型が多く見られます。潜伏期間はそれぞれ異なり、A型肝炎は約2~6週間、B型肝炎は約1~6ヶ月、C型肝炎は約1~5ヶ月とされています。肝炎を発症すると、肝細胞が壊れていき、肝臓の働きが悪くなってしまいます。

A型肝炎

かんせん源は主に便で、うつった人は手をよく洗わずに食べ物に触れるなどが原因となります。また、保育所や介護施設などでかんせん者のオムツを取り替える際などに広がることも考えられます。

B型肝炎

かんせん源の1つとされている輸血は、今の日本ではほとんど見られません。唾液や涙、母乳、それから性交渉などが原因とされています。出産時にB型肝炎を発症し、赤ちゃんにうつってしまうこともあります。

C型肝炎

C型肝炎の多くは1992年まで輸血が原因とされていましたが、今ではほとんど見受けられません。一番多い原因としては、ドラッグ使用時の注射針共用が挙げられます。ほかに、アルコール性肝障害の人も発症しやすいといわれています。

主な症状

どの種類の肝炎でも共通してみられる症状としては、38度以上の発熱、全身の倦怠感、食欲不振、悪心、腹痛、嘔吐、下痢、黄疸などが認められます。ほかにも肝臓のはれと、圧痛が見られます。さらに、種類別にあらわれる症状を紹介しましょう。

A型肝炎

程度は重くありませんが、脾臓のはれが見られます。また、黄疸が出ると尿が褐色になったり、便が白っぽくなったり、白目や皮膚が黄色っぽくなったりします。

B型肝炎

発熱の症状が出ることもありますが、比較的軽く済みます。黄疸が出る1~2週間くらい前から風邪のような症状が見られ、胃腸の調子も次第に悪くなっていきます。さらにA型肝炎同様の症状のほか、場合によっては関節痛や発疹の症状があらわれます。

C型肝炎

C型肝炎の場合は、あまり自覚症状が出ません。もし出ても、軽いものです。一方で、肝臓のはれはよくある症状で、頸部リンパ節のはれを伴う場合があります。発疹はほとんど見られません。

検査と診断

肝臓という病気は“沈黙の臓器”といわれているため、もし肝炎になっても重症化するまで気づかないことも少なくありません。少しでも上記のような症状に心当たりのある人は、一度病院に行くことをおすすめします。また各地域の保健所などでも決まった曜日ごとに、肝炎の検査を実施しています。ほとんどがB型肝炎とC型肝炎が対象で、血液検査が行われます。検査結果が出るまでは1時間から1時間30分ほどかかります。ただC型肝炎に関しては、2次検査が必要な場合もあるため、そのときは検査結果が出るまでに2週間ほどかかります。検査は無料のところもあれば、有料のところもあり、地域によって異なります。

治療法

安静と点滴…これが肝炎の基本的な治療法です。どのタイプの肝炎にも同じことがいえます。安静にしていることで、肝血流の量が増えて症状が改善されていきます。食欲不振や嘔吐、下痢などでモノが食べられないときは、点滴治療による栄養補給が重要になります。一方、C型肝炎は慢性化するおそれがあるので、十分に注意しなければなりません。ウイルスを減らしたり、陰性化させるためにインターフェロンを使った治療を行います。残念ながら、この治療法はなぜか日本人には大きな効果が見られないのですが、併用すると高い効果が期待できる抗ウイルス薬が開発されました。今、肝炎の治療において、この薬が大きな注目を集めています。


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