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食中毒

食べ物が傷みやすい夏場によく起こる食中毒は、細菌やウイルスなどが付着した食品を食べたことで起こる病気の総称です。何よりも食中毒にかからないよう予防することが大切ですが、もしかかってしまったらどうすればいいのでしょう?ここでは、食中毒の代表的な種類と症状、治療法などを説明していきます。

どんな病気?

夏場はよく、ホテルで集団食中毒が発生した…などというニュースをよく耳にします。食中毒とは、私たちの体に有害な物質を含んだ食品を食べたことで起こる病気(症状)のことをいいます。食中毒にはいくつかの種類があり、大きく細菌性、ウイルス性、自然毒によるもの、化学物質によるものの4つに分けられます。

その中でもよく見られるのが、細菌性とウイルス性中毒です。ここで、代表的な食中毒の原因について見てみましょう。

ノロウイルス

主に、牡蠣などの貝類でかんせんすることが多いようです。そのほか、調理を行った人から二次かんせんした食品も原因となります。

ノロウイルスは人の腸内だけで増え、少量でもすぐにかんせんし、高い発症率があります。また、空気かんせんするという特徴をもっています。何度もかんせんしてしまいます。


「サルモネラ菌」

「サルモネラ菌」は、特に犬や猫などのペットやハエ、ゴキブリ、ねずみが持っています。肉類や鶏卵などが、主な原因となります。少ない数でも発症し、なかでも子供や高齢者の場合はかんせん率が高まります。低温や乾燥した環境下でも活発に活動します。

「腸管出血性大腸菌O-157」

「腸管出血性大腸菌O-157」は、主に牛の腸管にいて、そのフンに汚染されたものを口にすることで発症します。強いかんせん力が特徴で、強力なベロ毒素というものが大腸の腸管壁を壊してしまいます。

「黄色ブドウ球菌」

「黄色ブドウ球菌」は、人や動物の化膿した傷口や喉、鼻の中などにいて、おにぎりやお弁当、サンドイッチなど手作りの食品が原因となります。

多くの場合、調理する人の手についた細菌が食品にうつることで発症します。食品内で増える際に、エンテロトキシンという毒素を作り出します。酸性やアルカリ性の中でも増殖が可能です。

主な症状

さて、食中毒にかかると一体どのような症状があらわれるのでしょうか?主な症状としては、強い腹痛や下痢、嘔吐、発熱などが挙げられます。

ノロウィルス

ノロウイルスの潜伏期間は、1~2日です。腹痛、吐き気、下痢、嘔吐といった症状が見られます。場合によっては発熱や頭痛、筋肉痛の症状を伴うことがあります。

「サルモネラ菌」

「サルモネラ菌」の潜伏期間は、6時間~3日です。おへそのまわりを中心に腹痛が起こり、吐き気や38度以上の発熱、下痢などの症状が見られます。別の病気(特に風邪)と間違いやすいので、注意しましょう。

「腸管出血性大腸菌O-157」

「腸管出血性大腸菌O-157」の潜伏期間は、2~10日です。発熱と激しい腹痛とともに、水溶性の下痢、血便、吐き気、嘔吐、頭痛などの症状が見られます。症状がお腹にくる風邪と似ているので気をつけてください。高齢者や子供がなると、溶血性尿毒症症候群という病気を引き起こすことがあります。

「黄色ブドウ球菌」

「黄色ブドウ球菌」の潜伏期間は、30分~6時間です。とても激しい腹痛、吐き気、下痢、嘔吐などの症状が見られます。脱水症状に気をつけましょう。場合によっては、発熱することもあります。

検査と診断

食中毒の場合は、問診と視診ですぐに診断されます。また、便の培養検査によって潜んでいる細菌やウイルスを検出し、原因を突き止めます。病院を受診する際には、原因と思われる食品や便など持参すると、診断の重要な手がかりになります。

治療法・ケア

細菌性・ウイルス性食中毒の多くは、点滴や抗生剤投与などの治療を行えば、1日~1週間程度で回復します。

完全に治るまで治療を続け、安静にしましょう。嘔吐や下痢などを繰り返し、脱水症状が出ているので水分補給をたっぷりするように心がけましょう。

また、看病する際には二次かんせん防止のため、ゴム手袋などをつけ、汚物処理をしてください。洗濯も別々にし、食器やタオル類の共用も避けます。


予防法

食中毒にかかってしまってからのケアよりも、まずはこのような病気にかからないように予防することのほうが大事です。予防のためには食材は新鮮なものを使い、調理場や器具、調理する人は清潔を保ちましょう。食材・食品は冷凍または加熱することで、菌が消滅します。また、調理・加工は素早く行うのがポイントです。


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