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突き指

バスケットボールやバレーボールなど、特にボールを使うスポーツに付き物のけがが突き指です。これは外傷なので、病気ということではありません。誰でも一度は経験したことがあると思いますが、軽く考えている人も多いのではないでしょうか。ここでは、そんな突き指の主な症状や治療法など紹介しましょう。

どんな病気?

学生時代に体育の授業や部活動・サークルなどで、よく突き指を経験した人もいるでしょう。上記のタイトルが「どんな病気?」となっていますが、もちろん病気ではありません。突き指は何か1つの外傷名を指すのではなく、バレーボールなどの球技の際に、受け損ねたボールが指に当たったり、転んで床に手(指)をついたときに発症する指の関節と、そのまわりのけがの総称を指します。そのため、この突き指にはじん帯損傷、腱損傷、脱臼、軟骨損傷、打撲、骨折などが含まれます。さまざまな突き指の病態の中で、よく見られるものに槌指(つちゆび)があります。指先に一番近い関節を伸ばすための腱が切れたり、腱の付着部分が骨折したりするものです。どちらの場合も、指先が曲がって伸ばせなくなってしまいます 。

主な症状

突き指の主な症状としては、痛みとはれが挙げられます。さらに、突き指の種類によって色々な症状が出てきます。たとえば、もし脱臼や骨折をしていると、指が曲がった状態になってしまいます。また、ひどいはれや内出血の症状が認められる場合にも、骨折あるいはじん帯の損傷が疑われます。そのほか、槌指も曲がった状態で自力では伸ばすことができなくなる…というような症状があらわれます。

検査と診断

打撲から骨折まで…さまざまな病態がある突き指ですが、その多くは問診、視診、触診で診断できます。診察してみて、痛みや変形、はれなどが認められれば、今度はX線検査を行って、骨折や脱臼をしていないかどうかチェックします。また、関節のぐらつきが見られる場合には、指に内反・外反のストレスを加えてX線検査を行います。これで、じん帯の損傷を調べることができます。それらの検査で骨折、脱臼、じん帯損傷が見つかればCTやMRI検査をすることもあります。

治療法

突き指の治療法には、保存療法と手術療法とがあります。外傷の種類や重症度によって、どちらの治療法にするかが決まります。保存療法の場合、必要に応じて徒手整復を行い、装具の着用やテーピング、包帯などで固定治療を行います。また、手術治療を行ったあとも、テーピンクなどの治療を施すことがあります。どちらの治療後も、指の動きをスムーズにするためのリハビリが欠かせませんが、特に手術を受けた場合には、関節が固まりやすいので、念入りにリハビリしなければなりません。

応急処置

「あ、突き指したかも…」と思ったときの応急処置法を説明しましょう。突き指をしたら引っ張れば治ると思っている人もいますが、それは間違いです。症状を悪化させるおそれがあるので、絶対にやってはいけないことなのです。それから、無理に動かすのも止めましょう。本来は添え木を当ててテーピングをし、冷やしながら安静を保ちます。ですが、応急処置では添え木がないことも考えられるので、その場合は親指以外であれば、となりの指を添え木代わりに利用してください。指同士をくっつけて大きめの絆創膏などで固定します。そして、もし可能なら患部を氷で冷やしながら、早めに受診しましょう。


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