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捻挫

足をすべらせて階段から落ちてしまったり、スポーツをしている最中にやってしまったりと、気をつけていても捻挫(ねんざ)をしてしまうことがあります。この捻挫も注意しなければ、クセになりやすいといわれています。ここでは、捻挫の原因や主な症状、治療法などを説明していくことにしましょう。

どんな病気?

捻挫は、手首や足首によく生じます。ひねったり、伸ばしてしまったことで関節組織が壊れてしまった状態をいいます。病気ではなく、「けが」になります。捻挫になると、関節を動かすために大切なじん帯や軟骨を傷つけてしまうことになり、その損傷が大きい場合は機能そのものが損なわれてしまうこともあります。そのため、曲げる、伸ばす、ひねる…などの関節運動が思うようにできなくなり、関節が不安定な状態になります。この捻挫は関節そのものの位置がずれない点で、脱臼とは異なります。


捻挫が起こる原因としては、スポーツが一番多いです。特にスキーやスノーボード、体操、柔道、サッカーなど足首をひねる動作の多いスポーツが原因になりやすいので、十分注意しなければなりません。また、もう1つ原因となることは、自分の体重です。もともと手や足の関節というのは、自分の体重を支えることができるくらいの強度を持っています。ところが、何かの拍子に関節が開いてしまうことがあり、そうなると体重を支え切れなくなってしまいます。それでも支えようと頑張り、関節が限界以上に開いた結果、じん帯を損傷してしまうのです。

主な症状

捻挫の症状は、どの関節に傷を受けたのか、あるいは靭帯損傷の程度によってさまざまです。一般的には、関節の痛みやはれ、そして皮下出血といった症状が見られます。はれや皮下出血の症状がハッキリとあらわれている場合には、じん帯が断裂している可能性があるので、早めの受診をおすすめします。捻挫の症状が長引いてなかなか治らないと思っていたら、実は骨折していた…という話もよく聞きます。痛みやはれの症状から捻挫が疑われる場合には、患部を固定して冷やしながら安静を保ってください。おおがかりな治療が必要になる前に、病院で診てもらいましょう。

検査と診断

問診、視診、触診以外に捻挫の診断の際、必ず行われる検査は単純X線検査です。これによって骨折や関節のずれの有無が確かめられます。ですが、X線検査だけではじん帯の状態を確認することができないので、MRI検査が必要になります。MRI検査は捻挫に限らず、さまざまな病気やけがの診断に用いられています。なかでも、膝関節の靭帯損傷を確認するためには欠かせない検査といえるでしょう。病院によってはMRI検査の代わりに、超音波検査を行うところもあります。

治療法

捻挫に対する治療の基本は、保存療法になります。何よりもまず炎症を鎮めることが重要なので、そのための治療として患部の安静、冷却、圧迫、高挙(こうきょ)を行います。痛みが強いときは、鎮痛剤をもちいた薬物治療を行うこともあります。捻挫の程度によっては、はれやない出血が治まるまでに時間がかかることもあるため、弾力包帯やテーピング、装具などで患部を圧迫し関節を固定します。また、テーピングは再発防止にも効果的とされています。これらの治療で軽症であれば2週間程度、長くても1ヶ月程度で完治するでしょう。たかが捻挫…と甘く見ず、完治まで根気よく治療を受けてください。なお、検査の結果、じん帯の完全断裂などが見つかった場合の療法は、関節の種類、患者さんの年齢や職業、今後スポーツをするかどうかなどによっても違ってくるので、よく相談した上でその方法を決めるようにしましょう。ちなみに、スポーツ選手などは、手術治療が必要になるケースも少なくありません。


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