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関節炎

関節炎は何らかの原因によって、関節に炎症が起こる病気です。この病気にはいくつもの種類があり、なかには慢性化するものも多いといわれています。その原因や症状もさまざまで、それに見合った治療が必要になります。ここでは、代表的な関節炎の種類と主な症状、治療法などを説明しましょう。

どんな病気?

関節炎とは、骨と骨とをつないで関節をスムーズに動かす役割をもっている軟骨が次第にすり減り、消えてしまう病気のことをいいます。全身のいろんな部分に関節があるため、そこが炎症を起こすと、さまざまな症状が見られるようになります。原因としては色々なことが考えられますが、主に加齢やストレス、肥満などが挙げられます。さらに、免疫異常が原因ではないかという説もあり、このことから誰でもなり得る病気ということがわかるでしょう。また、関節炎にはいくつもの種類があります。ここで、関節炎の代表的な種類を見てみましょう。

化膿性関節炎

ブドウ球菌や連鎖球菌、淋菌などによって発症するのが、化膿性関節炎です。最近では、関節鏡検査や人工関節置換手術に伴って発症することも多くなっています。

結核性関節炎

結核菌や梅毒によって発症するのが、結核性関節炎です。昔に比べると、この病気にかかる人は少なくなっていますが、高齢者や糖尿病を患っている人は重症化しやすいので、十分な注意が必要になります。

関節リウマチ

以前は「慢性関節リウマチ」と呼ばれていましたが、2002年の4月以降「関節リウマチ」に変更されました。何らかの原因で生じた免疫異常が、この病気を引き起こすとされていますが、原因は解明されていません。

主な症状

関節炎の場合は、人によって本当に多彩な症状を訴えます。主な症状を紹介しましょう。

化膿性関節炎

関節に急激な痛み、はれや熱感が見られます。膝関節に多く症状が見受けられ、そのほか股関節、手関節、肩関節などにも出てきます。股関節の場合は、歩くことで鼠径部の痛みが増します。さらに、悪寒や発熱といった症状が認められます。

結核性関節炎

股関節、膝関節、仙腸関節に症状が出ることが多いとされています。症状は基本的に化膿性関節炎と同様で、関節のはれや痛みが主ですが、その程度は比較的軽いのが特徴です。熱感などの症状もそれほどありません。

関節リウマチ

関節のはれや痛みを中心として、全身にさまざまな症状があらわれます。特徴的な症状には、朝に見られる手指や全身のこわばりがあります。午後になると関節が動かしやすくなります。症状が進行すると関節が変形し始め、貧血や発熱、全身の倦怠感なども出ます。

検査と診断

関節炎の診断には、その種類によって色んな検査を行います。基本的には問診、視診、触診で関節のはれ、変形、痛みなどを確認したあと、血液検査やX線検査を行います。血液検査では、末梢血で白血球数の増加、血小板の増加、貧血の状態をチェックします。また、必要に応じてCTやMRI検査、骨シンチグラフィなどを行う場合があります。


このほか、化膿性関節炎の場合、針を刺して関節液を採取する穿刺(せんし)を行います。もし、かかっていれば関節液のブドウ糖値は減少します。加えて細菌検査を行い、関節液の塗抹検査や培養検査を行います。結核性関節炎では培養検査以外に、肺の呼吸機能検査も必要になります。

治療法

いずれにせよ、関節炎に対しては早期の治療が必要になります。原因を究明し、適切な治療を施さなければいけません。超音波治療や薬物治療、手術治療など症状によって、さまざまな治療法があります。薬物治療では、痛みやはれを和らげるための消炎鎮痛剤がよく使われます。また、病原菌に効く抗生剤も投与されます。手術治療も、変形してしまった関節を元に戻す手術や痛みのある関節を取り除く手術など、いくつかの方法があります。どの方法にするかは、医師とよく相談した上で決めましょう。


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