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ぎっくり腰

「ぎっくり腰」は年齢に関係なく(さすがに子供はいないかもしれませんが)、若い人から高齢者まで誰でも突然なってしまう可能性があります。重いものを持ち上げたときなどに突然、腰に走る激痛が「ぎっくり腰」の特徴です。ここでは、具体的な症状や治療法を通して、どのような病気かを説明しましょう。

どんな病気?

「ぎっくり腰」は、急に重いものを持ち上げたり、身体をねじったりしたときに起こる激しい腰痛のことをいいます。「ぎっくり腰」という病名は正式なものではなく、正式名は急性腰痛症となります。原因は、腰まわりの筋肉や筋膜の一部が切れてしまうことが考えられます。そのキッカケとなるのが重い物を持ち上げたり、 体をひねったりしたときとされています。また、起きぬけに「ぎっくり腰」になる人も多いでしょう。さらに、最近では長時間デスクワークをしている人にも、この病気が増えています。このように、起きぬけやデスクワークが原因とされるのには理由があります。どちらの場合も、寝ていたり座っている姿勢から急に起き上がったり、立ち上がったりすることで筋肉に急激な運動をさせることになります。それが、「ぎっくり腰」の引き金になるのです。

主な症状

「ぎっくり腰」の主な症状は、強烈な腰痛です。激痛のため、背筋を伸ばして歩くことができず、背中を丸めて腰を曲げた状態でしか歩けなくなったりします。また、歩くたびに腰に響くため、ゆっくりペースで歩くようになります。一般的には中腰でのモノの持ち上げや急な立ち上がり、寒い場所での労働時などに症状があらわれます。腰の左右どちらかに症状が見られることも「ぎっくり腰」の特徴といえるでしょう。症状の程度も軽いものから重いものまでさまざまで、腰ベルトを使えば歩ける程度もあれば、立つことさえままならず、ずり這いでなければ移動できないほど重症のケースもあります。

検査と診断

「ぎっくり腰」の場合は、問診と視診、触診くらいで診断がつくので、他に特別な検査をする必要はないでしょう。2~3日安静にしていても、症状が改善しないときは、早めに受診しましょう。

治療法

「ぎっくり腰」の急性期には、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などを用いた薬物治療を行います。この治療で痛みが治まったら、牽引や温熱療法、コルセットの着用などを行っていきます。このほか、病院によっては、自宅でもできる腰痛体操の指導をしてくれるところもあります。加えて、再発しないためのアドバイスを受けることも重要です。さらに、鍼灸治療や整体、カイロプラクティックなどの治療法が効果的な場合もあるので、症状に合った治療法を選ぶようにしましょう。

応急処置

「ぎっくり腰」という病気は、本当に急におそってきます。そんなとき本人はもちろん、周囲の人も慌てずに対応することが大切です。安静が第一にして痛みのある側を上にして横になります。うつ伏せの場合は必ず枕や毛布などを腹の下に入れて、腰を浮かせるようにしてください。横になったら、患部を冷やします。冷すと血管を縮めて、一時的に血行不良を起こした状態にして炎症を抑えることができます。なので、入浴は避けたほうがいいですが、軽めのシャワーなら構いません。冷やす方法は、氷をビニール袋などに入れて、患部のまわりをやさしくマッサージするように動かしましょう。1回10~15分程度、痛み和らぐまで行ってください。これで、かなり痛みが軽減されます。


必要に迫られて動かなければならないときには、発症後3日目あたりからサラシやベルトで患部を固定しましょう。もし誰かテーピングをできる人がいれば、頼むのもいいです。決して無理をせず、少しずつ行動するようにしてください。


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