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脱臼

無理に重いものを持ったり、交通事故に遭ったり、もとから関節の病気を患っていたりすると、脱臼の症状があらわれます。代表的なものとして、股関節脱臼が挙げられます。ここでは、脱臼の原因や症状、治療法などを見ていきましょう。脱臼したまま関節が固まってしまわないうちに、適切な治療を受けることが大事です。

どんな病気?

脱臼とは、骨と骨とをつないでいる関節がはずれてしまい、本来あるべき場所ではないところで留まっている状態をいいます。肩やひじ、膝、股関節、アゴ、手足の指など関節があるところなら、どこでも起こる可能性があります。この脱臼は病気というよりも、けがと言ったほうがいいでしょう。原因によって、大きく先天性と後天性に分けられます。後天性は、さらに外傷性脱臼と病的脱臼に分類されます。


外傷性脱臼

後天性の多くは外傷性脱臼といわれています。重いものを肩で担いだり、スポーツをしているときだったり、ジムで筋トレをしているときなど…さまざまなことが原因で脱臼します。次第にクセになってくると、寝ているときにも脱臼することもあります。最近では、交通事故が原因で、骨折を伴った股関節脱臼を引き起こすケースが増えています。

病的脱臼

関節の病気を患っていて、もとからじん帯や関節部分にある病変が原因で起こるものです。病的なものには、麻痺性脱臼と破壊性脱臼があります。

麻痺性脱臼

脳血管障害からくる片麻痺によって起こる、肩関節亜脱臼などが挙げられます。

破壊性脱臼

関節リウマチによって起こる、手指の脱臼などが挙げられます。

先天性脱臼

先天性のものでよく知られているのが股関節脱臼で、女の子に多く見られます。先天性という名称がついていますが、正確にはそのほとんどが生後に発症しています。生後3~4ヶ月の健診で、足の長さの違いや太もものシワの数の違いから発見されます。

主な症状

脱臼すると、弾発固定という特有の症状があらわれます。これは関節がはずれることで、関節がちゃんと動かなくなって、固定されてしまうものです。また、左右の肩の高さが違ったり、手や足の長さが違ったりと、外見でも異常が認められるようになります。このほかの症状として、激しい痛み、はれ、機能障害などが見られます。

検査と診断

症状などから脱臼が疑われるときは、速やかに受診しましょう。できるだけ早く検査を受けて、治療を始める必要があります。一般的には問診、視診、触診、それからX線検査で、比較的簡単に診断がつきます。X線検査では、関節のはずれ方などをチェックすることができます。

治療法

脱臼の場合は、なるべく早いうちにはずれてしまった関節を元に戻さなければいけません。そのためには、遅くとも脱臼してから8時間以内に整復する必要があります。指などの場合、人によっては自分で引っ張って治す人もいると思いますが、病気(けが)の専門的な知識がないまま、むやみに自分で治療を試みるのはよくありません。軽いものであれば病院でも徒手で治療しますが、検査をしてみたら、見た目以上に重症だったということもあり得ます。そんなときは、手術治療を行います。ですが、脱臼はクセになりやすく、再発することも少なくありません。再発防止のためにも、手術治療後は定期的にリハビリを行うことをおすすめします。


赤ちゃんの股関節脱臼の場合は、リーメンビューゲルというコルセットを3週間装着して整復治療します。これを装着することで脚がM字に開き、股関節が少しずつ元に戻るというわけです。軽症なら手術をせずに、この治療で治すことができます。


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