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骨折

交通事故やスポーツ時など、さまざまな場面で私たちは骨折する可能性があります。日常生活でもつまずいて転んだり、ちょっとしたことが骨折のキッカケになったりもするでしょう。ここでは、原因や主な症状、治療法などから骨折がどのような病気なのかを説明していくことにしましょう。

どんな病気?

骨折にはさまざまなケースがあり、範囲や重症度も異なります。足、手、骨盤…など骨折の部位によって、もちろん治療法も違います。基本的に骨はとても丈夫にできていますが、何らかの原因でその骨の強度以上に大きな圧力が外から加わったときに、骨折が起こります。骨折とは読んで字のごとく、骨が折れた状態をいいます。この病気(というか、けが)には、いくつかの種類に分けられます。聞いたことがあるものには、「複雑骨折」と「単純骨折」があります。前者は筋肉や皮膚が破れて、その傷口から骨が出ている状態で、後者は皮膚が破れていない状態です。


さて、骨折の原因には具体的にどんなことが考えられるのでしょう?

外傷性骨折

ほとんどは、外傷が原因で起こるとされています。転倒や転落、衝突、交通事故などが挙げられます。なかでも、高い場所からの転落や交通事故などによって、骨に強い圧力がかかったときには複雑骨折になったり、他の臓器が破裂することがあります。

疲労骨折

運動のしすぎも原因の1つです。同じ部分に集中して繰り返し力が加わることで、小さなヒビがたくさん入ります。それが積み重なり、やがては骨折してしまいます。この疲労骨折は、スポーツ選手に多く見受けられます。

病的骨折

骨の病気が原因で、骨そのものがもろくなってしまい、少しの衝撃にも耐えられずに骨折します。もとになる病気としては、骨腫瘍やガンの転移、骨粗しょう症、骨髄炎、大理石骨病などが挙げられます。

主な症状

骨折の代表的な症状といえば、患部のはれと激しい痛みになります。単純骨折の場合、外見では骨折しているかどうかわからないこともありますが、患部を押して強い痛みを感じれば、骨折している可能性が高いでしょう。骨折後数分~数時間経つと、痛みとともに骨折部分のまわりがはれてきます。出血や炎症の程度にもよりますが、はれの症状は2~3週間続きます。急激なはれが認められる場合には、一刻も早く適切な治療を受ける必要があります。このほかの症状としては、重症であれば骨の変形やおかしな方向へ曲がるといった症状があらわれます。また、骨折すると内出血も見られます。場合によっては、大量に出血することもあり、低血圧状態に陥って冷や汗やめまい、失神などの症状が出ます。

検査と診断

骨折の場合、多くは問診と視診、触診のみで疑われます。激しい痛みがあったり、外見上で明らかな異常が認められるケースでは特にわかりやすいでしょう。確定診断のため、X線検査、CT検査、MRI検査、骨スキャン検査などを行います。X線検査では、本当に骨折しているかどうかや骨折箇所を確認したり、骨の折れ方・ずれ方などをチェックします。また、粉砕骨折や手首・足首などの骨折が疑われるときは、CTやMRI検査をして調べます。これらの検査は、他の病気からくる骨折の診断や手術後の経過観察にも役立ちます。さらに、完治に時間を要する場合、新しい骨をつくる能力が残っているかを調べるために、骨スキャン検査をします。

治療法

折れてしまった骨を元の位置に戻して固定することが、骨折治療の目的になります。まず、骨を元の位置に戻すことを整復といいますが、これには牽引や徒手によるものと手術によるものがあります。一方、固定にはギプスや添え木を使った外固定と、手術による内固定や創外固定があります。骨がくっつくまでにどれくらいの時間がかかるかは個人差がありますが、一般的には大人よりも子供のほうが早く治るため、牽引治療のみで済んだりもします。どの治療を行うかは、骨折部位や炎症の程度によって決まります。一方、痛みに対する治療も大事です。痛みが強いと免疫機能が低下しますし、何よりも精神的なストレスになります。痛みが強いときは、アイシングと鎮痛剤を使った治療が効果的です。


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