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神経痛

体の各部に存在している末梢神経は、さまざまな感覚を察知する機能を持っています。神経痛になると、痛みがこの感覚神経に沿って出てくるようになります。一度発症すれば、長い付き合いになるイメージのある神経痛…。種類ごとの症状や治療法、上手な付き合い方などを説明しましょう。

どんな病気?

神経痛は、末梢神経に沿って起こる発作性の痛みのことをいいます。

なかには繰り返し起こるものもあり、その原因としては脊椎や脊髄の異常などによって、知覚神経が圧迫される…というのが一番多いでしょう。

そのほか、糖尿病や腫瘍、貧血というような他の病気や症状が原因となることも少なくありません。また、神経痛では、針で刺されたような鋭い痛みがありますが、その痛みが長時間続くことはなく、不規則な間隔で繰り返し起こります。

主な症状

一口に“神経痛”といっても、いくつかの種類があり、代表的なものとして坐骨神経痛、肋間神経痛、顔面神経痛(または三叉神経痛)が挙げられます。この3つが、神経痛全体の約70パーセントを占めているといわれます。種類別に、症状を見ていきましょう。

坐骨神経痛

鎖骨神経痛になると、坐骨神経に沿って鋭い痛みが起こります。坐骨神経は腰椎の中の腰髄から出て、足の裏まで伸びている、人体最大の神経になります。椎間板ヘルニアや背骨にできた腫瘍などで圧迫されたり、糖尿病などの病気が原因となることもあります。一番患者数が多いとされている、この坐骨神経痛の症状は、太ももの後ろからふくらはぎ、かかとくらいまでに、咳やくしゃみをしても鋭い痛みが走ります。

肋間神経痛

肋間神経は、胸髄から出て胸腹部にかけてある感覚神経です。肋間神経痛は肋間神経が脊椎から出るところで骨に触れたりしている場合が多く、神経が圧迫されたり刺激されることで、痛みが起こります。肋間神経痛の症状は、背中から胸にかけて体の表面を走るような鋭い痛みを感じます。片側にのみ瞬間的または持続的な痛みがあり、咳をしたり深呼吸するたけでも痛みが増してしまいます。

顔面神経痛(三叉神経痛)

顔面神経痛は、顔面の片側に激しく痛みが走る病気です。私たちは顔面神経痛という呼び名に慣れていますが、医学的な正式名称は三叉神経痛といいます。三叉神経は顔面の知覚神経で、眼神経、上顎神経、下顎神経の3本に分かれています。明確な原因は不明ですが、脳腫瘍があったり、帯状疱疹の後遺症として出る場合もあります。顔面神経痛(三叉神経痛)の症状は、えぐるような激しい痛みがあくびや洗顔などの刺激によって起こります。

検査と診断

どんな種類の神経痛の場合も、共通した検査を行います。まずは、問題になっている末梢神経に圧迫や炎症などがあるかどうかを診断しなければなりません。そのために、X線検査、CTやMRI検査などの画像診断が必要になります。また、神経の電気的な診断をするため、筋電図検査も行います。さらに、実際に関節を動かして可動域などを診る動診、筋肉の異常などを調べる触診、あとは血液検査といったさまざまな検査の総合結果で、神経痛を診断します。

治療法

神経痛の治療法には、主に薬物療法、神経ブロック、外科療法などがあります。神経痛の種類によって、行われる治療も少しずつ異なります。

坐骨神経痛

坐骨神経痛に対しての治療は、薬物療法、電気療法、物理療法が中心になります。重症の場合は、手術治療が行われることもあります。また、痛みに対しては神経根ブロック注射などの対症療法が必要です。

肋間神経痛

肋間神経痛に対する治療は、薬物療法、物理療法が中心になります。坐骨神経痛と同様、重症の場合は、手術治療が行われることもあり、痛みに対しては神経根ブロック注射などの対症療法が施されます。

三叉神経痛

三叉神経痛に対する治療は、薬物療法と外科的治療が中心になります。一般的には、抗てんかん薬を用います。また、最近注目されている外科的治療に「ジャネッタ法」というものがあります。これは、三叉神経を直接圧迫している血管を見つけ出し、三叉神経と圧迫血管の間に筋肉片あるいは綿などを入れて、圧迫を取り除く方法です。痛みに対しては神経根ブロック注射などの対症療法が施されます。


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