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肛門掻痒症

肛門掻痒症は、肛門に多い病気の総称になります。その名のとおり、おしりがかゆくなる病気で男女とも発症しますが、どちらかといえば男性によく見られます。それらしい症状があらわれたら早めの受診をおすすめします。ここでは、肛門掻痒症の主な症状や検査、治療法などを紹介しましょう。

どんな病気?

肛門掻痒症は、肛門のまわりにかゆみが生じる病気の総称をいいます。大きく原因不明の特発性肛門掻痒症と、何らかの原因がある続発性肛門掻痒症に分けられます。ちゃんと原因があるものについては痔核、直腸脱、膣炎、皮膚炎などの病気やカビ、しらみ、ぎょう虫、下着の締め付け、生理用品によるかぶれ、香辛料のとりすぎ、抗生物質などの服用、便秘、下痢などが肛門掻痒症を引き起こす原因となります。そのほか、精神的なストレスから症状が出たり、糖尿病や肝臓・腎臓障害、更年期障害の症状として見られることもあります。

主な症状

肛門掻痒症を発症すると、おしりの一部または全体にかゆみを感じます。一般的には、入浴時や就寝時に体が温まることで、かゆみが増してしまいます。特に睡眠中は、無意識に患部をかきむしってしまうことも少なくないでしょう。肛門のまわりが赤くただれて、ひどくはれ、かくとベトベトになって出血することもあります。少しの刺激でも我慢できないほどのかゆみで、夜眠れなくなってしまうことも…。痛みはある程度我慢できますが、かゆみはそういうわけにもいかないので、本当に辛いものです。気をつけていなければ慢性化することも多く、そうなった場合皮膚が硬く厚くなって、色素沈着して次第に黒ずんでいきます。

検査と診断

肛門掻痒症の診断は、まず痔や肛門ポリープ、直腸脱など大腸や肛門関係の病気がないかどうかを検査します。次に、効果的な治療をするために真菌の検査が行われます。肛門のまわりにできた湿疹が治りにくいものであれば、パジェット病という乳がんの可能性があります。そのため、きちんと区別するためには肛門組織の顕微鏡検査が必要になります。

治療法

一般的には今出ている症状と、原因となる病気を同時に治療していきます。局所症状には、ステロイド軟膏や抗真菌薬軟膏、抗生剤入り軟膏、抗ヒスタミン軟膏などの塗り薬を使った治療を行います。真菌症に対しては、抗真菌薬とステロイド薬を混ぜると即効性があり、効果的だといわれています。また、便秘や下痢を起こさないように便通のリズムを整えることを心がけましょう。

家庭でのケア・予防

おしりのお手入れが大切です。かゆいからといって、かいてしまっては薬を塗っていても効きません。薬は少しずつかゆみを抑えてくれるので、我慢してください。また、トイレットペーパーでこすり拭きをしたり、温水便座の使いすぎはよくありません。また、入浴時に石鹸で洗いすぎないよう、注意しましょう。肛門を清潔に保つのはもちろん、香辛料やコーヒーなどの刺激物もなるべく控えましょう。


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