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鳥インフルエンザ・豚インフルエンザ

ここ最近、鳥や豚からうつるといわれる新型のインフルエンザが世界中で広まっています。それぞれにかんせん源が異なることから「鳥インフルエンザ」、「豚インフルエンザ」というように呼ばれていました。これらが果たしてどのような病気なのかを、おさらいしてみることにしましょう。

どんな病気?

「鳥インフルエンザ」と「豚インフルエンザ」をまとめて、今は「新型インフルエンザ」といわれています。これは、動物のインフルエンザウイルスが人にうつるウイルスに突然変異したものになります。それぞれの病気の原因、特徴などを紹介しましょう。


「鳥インフルエンザ」

もともとA型のインフルエンザウイルスは、哺乳類や鳥類の体内に多く存在していて、その中でも「鳥インフルエンザ」の発生源になるのは、カモだと考えられています。以前は鳥から人間へはうつらないとされていましたが、「鳥インフルエンザウイルス」が何度も突然変異しているうちに、人間にうつるものに変わってしまうのです。

「豚インフルエンザ」

一方の「豚インフルエンザ」は、「鳥インフルエンザ」よりも人間にうつりやすく、最初の発生国のメキシコをはじめとする多くの国で、大勢の人が発病しています。特にメキシコでは、多くの人が命を落としています。豚は豚由来のウイルスのほか、鳥や人由来のウイルスも持っているため、「豚インフルエンザ」という呼び名はふさわしくないとされ、最近ではメディアでもこの言葉は使われなくなりました。

主な症状

「鳥インフルエンザ」も「豚インフルエンザ」も、だいたい同じような症状が見られます。両方に出る症状をまとめて取り上げましょう。まずは38度以上の急な高熱、喉の痛み、咳などの呼吸器症状以外に、鼻づまり、全身の倦怠感、頭痛、寒気、関節痛などの症状が見られます。また、胸の痛みや腹痛、下痢、嘔吐といった症状が出ることもあります。このほか、重症例としては、重い肺炎や急性呼吸窮迫症候群などが挙げられます。症状の程度は軽いもの、重いもの、普通のインフルエンザに似たようなものなど色々あります。

検査と診断

「鳥インフルエンザ」または「豚インフルエンザ」にかかったかどうかの診断には、渡航歴と接触歴が大事なポイントになります。症状が出る10日前までに「鳥インフルエンザ」や「豚インフルエンザ」が発生している国・地域に行ったか、肺炎の患者を看病したり、1~2メートル以内で対面接触したのか…。また、急激に症状が悪化していったという点も診断上、とても重要です。


発症から24~72時間以内に、鼻水や唾液の臨床検査や血液検査を行って、豚インフルエンザウイルスの有無を確認します。

治療法

「鳥インフルエンザ」や「鳥インフルエンザ」に対する特効薬はまだ開発されていないので、普通のインフルエンザ治療薬を投与します。この抗インフルエンザ薬は、WHO(世界保健機構)でも推奨されています。また、これらのインフルエンザに伴って、肺炎や呼吸不全など別の病気を発症している場合は、呼吸管理を含む支持療法が行われます。


もし急な発熱や咳などの症状が見られた場合、最寄りの保健所の相談窓口に問い合わせをし、指示を受けて、指定の病院を受診しましょう。各都道府県の保健所に、発熱相談センターが設置されているので、必ず連絡をして受診時間や入り口などを確認しましょう。相談窓口の設置状況など詳しくは、厚生労働省のホームページを参考にしてください。

予防

特効薬がないということは、予防のためのワクチンもありません。なので、はじめからかからないようにすることが大切です。「新型インフルエンザ」の場合でも、普通のインフルエンザ予防と同じように、うがい・手洗いの徹底、マスクの着用、食器やコップ、タオルなどは共用しない、電話などの共用品は定期的に消毒する…というような点を心がける必要があります。


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