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気胸

胸腔内に空気がたまっていき、肺が虚脱した状態を気胸といいます。最近、増えている病気で、芸能人でも患っている人がたくさんいます。気胸とは、一体どのような病気なのでしょうか?その種類や主な症状、治療法などを見ていくことにしましょう。特に呼吸困難がある場合には、早急に受診してください。

どんな病気?

気胸とは、空気が肺以外の胸腔へ入り込んでたまってしまった状態をいいます。この気胸には、特に何の原因も見当たらない自然気胸と、肺や気管支、食道、胸壁などに損傷がある外傷性気胸とがあります。ちなみに、冒頭では“病気”と書きましたが、正確には状態を指しています。


自然気胸

自然気胸は、健康で痩せ型の若い男性によく見られます。これといって原因となる病気があるわけではなく、嚢胞(のうほう)が破れて突然発症します。症状を引き起こす直接的な原因としては、くしゃみなどで腹圧が高まるためと考えられています。

外傷性気胸

外傷性気胸は、事故による外傷のほかに喘息、結核、肺化膿症、肺がんなど胸の病気、さらには胸部への放射線照射などが原因と考えられます。その中でも多いのが、肋骨の骨折端による肺損傷に伴って起きるケースといえるでしょう。年齢に関係なく、発生します。

主な症状

気胸の症状は激しい胸の痛みや息切れ、乾いた空咳などが突然あらわれます。ときには、肩、首、腹部に痛みを感じることもあります。症状が進行すると、呼吸時の胸の痛みや息切れがいっそう強まって、呼吸困難になってしまいます。それに伴い、唇の色が紫色に変わるチアノーゼが出ます。一般的に、ゆっくり進行する気胸は、急激に進行する気胸に比べて症状は軽いといわれています。また、気胸の症状として発熱が見られることはありません。

検査と診断

症状から気胸の疑いがある場合は、診察のみで確定診断されることが多いです。聴診では、胸の一部分で正常な呼吸音が聞こえずに、胸部を打診すると鈍音がします。また、胸部X線検査も行われます。すると、薄い胸膜層の内側に、空洞部分と押しつぶされた肺の輪郭が写し出されます。胸部X線検査では、片方の肺が潰れたことによって、気管が片方に押されているかどうかも確認することができます。胸部X線検査以外の画像診断として、治療前と治療後に行われるCT検査も重要です。

治療法

軽い場合は、安静にしているだけで回復していきますが、中程度の気胸は基本的に入院治療が必要になります。胸腔に注射針を挿入して空気を抜く治療を行います。気胸している空気の量が多くて肺を圧迫している場合は、胸腔にチューブを挿入し、数日間かけてたまった空気を抜きます。この治療法は「胸腔チューブドレナージ」と呼ばれています。「胸腔チューブドレナージ」を行っても空気の漏れが治まらなかったり、気胸を繰り返すような場合には、胸腔鏡下手術を行うことがあります。最近では、再発防止の目的で最初から手術を行うケースも増えています。内科的治療に比べ、外科的治療は再発防止にかなり効果的です。ですが、身体への負担を第一に考えて、医師とよく相談した上で治療法を選ぶようにしましょう。

家庭でのケア・予防

日常生活では、どんなことに気をつければいいのでしょう?第一に、肺に負担をかけないことが大切です。禁煙をし、腹筋や腕立て伏せなどの運動もやりすぎはよくありません。また、ダイビングや登山なども気圧の変動があるので注意するようにしましょう。また、飛行機の搭乗も気圧が一定に保たれないため、避けなければいけません。そのほか、気胸の予防としては、気管支や肺の病気に気をつけてください。予防接種を受けることも有効です。できれば力仕事なども避け、無理のない生活を送るよう心がけましょう。


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