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肺結核

肺結核は昔の病気…なんて思っていませんか?日本では今でも毎年約3万人もの人が発病していて、決して珍しい病気ではありません。人気のお笑いコンビ「ハリセンボン」の箕輪はるかさんが肺結核になり入院治療したことで、ニュースにもなりました。ここでは、どんな病気なのかを説明していきましょう。

どんな病気?

結核は、結核菌によって引き起こされる感染症で、昔は「不治の病」といわれ、人々に恐れられていました。結核患者全体を見ると、そのうちの約90パーセントが肺結核にかかっています。子供から高齢者まで幅広い年齢層に空気かんせんしますが、かんせんしたからといって必ず発病するわけではありません、実際に発病するのは、10人に1~2人と考えられています。ところが、初期段階では比較的症状が軽いこともこの病気の特徴で、知らぬ間に症状が悪化していることも…。このため、日頃から定期検診を受けるようにしましょう。今は、もし発病しても早期発見と、適切な治療で治癒する病気です。

主な症状

肺結核では咳、たん、微熱、全身の倦怠感、食欲低下、寝汗、肩こりなど風邪と同じような症状が見られます。ですが、普通の風邪と違う点が、こういった症状が長期的に続くこと…。そのほかにも頭痛、吐き気、眠気などの症状が出ます。病院で処方された風邪薬を服用しても、咳などが一向に治らない場合は、肺結核が疑われます。さらに病気が進行すると、胸の痛み、激しい息切れ、血の混じったたん、体重減少、不眠といった症状があらわれます。ちなみに、結核患者の約3分の1が胸に水がたまることから、急に息切れして、胸の痛みを訴えます。高熱が出て、呼吸困難に陥ることもあるため、症状が重くなる前に受診してください。

検査と診断

肺結核の診断には、主に喀痰検査と胸部X線検査が行われます。たんの塗抹検査は「ガフキー」といわれ、特殊な染色を施し、顕微鏡で観察する検査です。このガフキー号数が大きければ大きいほど、菌が多いということになります。これで、たんの中に菌がいると判明し、診断が確定されます。一方、胸部X線検査では病巣の大きさや広がり具合を調べます。一般的に入院治療が必要なほど進行している人の場合、特徴的な影が見られ、空洞になっています。軽い症状の人の場合、薄く広がる影が多く見られます。このほか、胸部CT検査が行われることもあります。これは、他の病気やリンパ節のはれがあるかどうかを診るために役立ちます。

治療法

結核と診断されると、投薬治療を行います。薬を服用しはじめると咳やたんなどの症状は、徐々に改善されていきます。きちんと投薬治療を続ければ、周囲の人にかんせんさせる恐れもほぼなくなるので、咳もよくなってきたからといって自己判断で薬の服用を途中でやめてはいけません。肺結核の完治には時間がかかることが多いため、治療期間はたいてい半年から1年程度になります。疲れがたまっていたり、不規則な生活をしていると、それが発病の原因になることも考えられるため、規則正しい生活を心がけましょう。また、周囲へのかんせんを防ぐため、歯ブラシやタオルの共用は避けてください。

BCG接種

BCGは、結核菌による感染を予防するために行われます。以前は、生後4歳未満の乳幼児を対象に、まずツベルクリン反応検査を行って、陰性が出た場合にBCGを接種していました。結核予防法が改正され、2005年4月からは、早期予防を目的に対象年齢が生後6ヶ月未満に引き下げられ、ツベルクリン反応検査は行わずに、BCGを接種することになりました。さらに、2007年4月には集団接種が廃止され、個別接種することになりました。生後6ヶ月以降になるとBCGは任意接種となりますが、地域によっては、その費用は市町村が負担してくれる場合もあります。詳しくは、各市町村の窓口にお問い合わせください。


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