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過換気症候群

過換気症候群は過呼吸症候群とも呼ばれ、文字どおり呼吸が多くなる病気です。精神的なストレスが大きな原因となって起こるため、呼吸器科だけでなく、心療内科での診療対象ともなっています。ここでは、過換気症候群の主な症状や治療、対処法などについて説明していきましょう。

どんな病気?

過換気症候群は、呼吸が深く速くなる病気です。この病気の原因には、さまざまなことが考えられますが、不安、興奮、緊張、恐怖というような精神的なストレスが主な原因といわれています。これが引き金となり、呼吸中枢や自律神経に影響を与えます。不安神経症やパニック障害などの症状としてあらわれることもあるので、これらの病気を抱えている人は、十分に注意しましょう。また、過度の疲労や睡眠不足、風邪をひいて発熱したときなども過換気症候群を引き起こす可能性があるとされています。以前、過換気症候群は若い人に起きやすく、男性に比べて女性がかかりやすいといわれていましたが、最近は男性や高齢者にも増えてきました。

主な症状

過換気症候群の主な症状として、頭痛やめまい、吐き気、手の指先・口のまわりのしびれ、呼吸困難などが見られます。特に呼吸困難が起きているときは、無意識のうちに息が速まっていきます。病状が進行すると、次第に興奮状態になり、失神してしまうこともあります。過換気症候群の発作は普通、30分~1時間ほど続きます。場合によっては、全身のしびれ、けいれんを伴うことも…。

検査と診断

発作時に動脈血を採取します。これでアルカローシス、二酸化炭素分圧の低下、動脈血酸素分圧の上昇などがあれば、過換気症候群が疑われます。過換気テストを行うこともあります。これはわざと過換気の状態にさせるもので、症状が出るかどうかを診るものです。また、心電図検査では、過換気症候群だと虚血性の変化のようなものが記録されたりします。

治療法

過換気症候群の一般的な治療法は、カウンセリングなどの精神療法と抗うつ薬などの投与が中心になります。なかでも、カウンセリングは効果的で、自分の内面を見つめ直すいい機会になり、ストレスも解消されるでしょう。呼吸器科にかかっても、心療内科を紹介してくれるので心配ありません。


また、「どんな病気?」の項目でも触れているように、何か他の病気がもとになって過換気症候群が起きることも少なくないでしょう。そういった場合は、一般的な治療を行っても効果は期待できないため、原因となる病気の治療を優先します。さらに、これから紹介する対処法を行うと、かえって症状が悪化してしまうこともないとは言い切れません。初めて過換気症候群らしき症状が出たら、自己判断せず、まずは病院を受診しましょう。

対処法

過換気症候群と診断されたからといって、別に家で安静にしている必要はありません。ストレスをためないように気をつけながら、普通の生活を送ってください。ただ、「発作が起きたらどうしよう…」と不安に思って、その不安が発作を誘発するきっかけになることも考えられます。そんな不安を解消するために、急に発作が起きたときの対処法を知っておくといいでしょう。過換気症候群の発作の対処法として知られているのが、ペーパーバッグ法です。この方法は、病院でちゃんと指導してくれます。ペーパーバッグ法は紙袋を口に当てて、その中に息を吐きます。そのままの状態でもう一度息を吸います。何度か繰り返しているうちに、落ち着いてきます。吐き出した炭酸ガスをまた吸うことで、アルカリ性になりつつあった血液を正常に戻すことができます。普段、紙袋を持ち歩くようにするだけでも安心できるのではないでしょうか。どんなときも慌てずに対処するようにしましょう。


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