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肺がん

以前は「肺がん」にかかる人は圧倒的に男性が多かったのですが、最近は女性の患者が増加しています。一般的には、喫煙者の発病率が高いとされ、「肺がん」はさまざまなガンの中でも死亡率がトップというデータ結果が出ています。恐ろしい病気として知られている「肺がん」の症状や治療法を説明しましょう。

どんな病気?

「肺がん」とは、肺にできた悪性腫瘍のことをいいます。この「肺がん」は大きく「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」に分けられます。全体的な内訳は約15パーセントが前者、約85パーセントが後者となっています。いずれも、他の臓器や骨に転移しやすいことには変わりありません。両者とも、異なった病気の特徴や治療効果をもっています。それらについては、「治療法」の項目で説明しているので、参考にしてください。


「肺がん」の大きな原因には、やはり喫煙が挙げられ、患者の中でも喫煙者の割合は高いといわれています。そのため、特にヘビースモーカーは十分に注意しましょう。ですが、喫煙しない人は絶対に発病しないのか…といえば、そういうわけではありません。ヘビースモーカーであっても、発病しない人もいますし、1本も吸ったことがなくても発病してしまう人もいます。

主な症状

「肺がん」は、肺のどこに発生したかによって、症状の度合いやあらわれ方が異なります。 肺の奥に腫瘍がある場合、初期段階では自覚症状があらわれないことが多いです。なので、呼吸困難や頭痛、嘔吐など深刻な症状が出るようになってから発見されることも少なくありません。一方で、肺の入り口に腫瘍ができた場合、咳やたん(または血の混じっているたん)などの自覚症状が見られます。咳やたんなどのほか、発熱や息苦しさ、肩の痛み、さらに進行すると頭痛、吐き気、背中や胸の痛み、腰痛といった症状が出てきます。ここまでくると、脳や骨への転移が疑われます。1ヶ月以上咳やたん、発熱というような症状が続いているときは、一刻も早く受診しましょう。

検査と診断

「肺がん」の場合、まず最初に胸部単純X線検査を行うことで診断します。たいていは、これで肺の異常な影を発見します。続いて、胸部のCT検査やMRI検査をし、その影の位置や他の臓器・リンパ節へ転移しているかどうかを調べます。


ここから紹介するのは、確定診断のための検査です。さまざまな検査をすることは、正確な診断につながるため、とても重要です。

喀痰(かくたん)検査

たんを採取してがん細胞があるかどうかを調べます。苦痛を伴わず、簡単にできる検査です。

気管支内視鏡検査

「肺がん」かどうか、それがどこまで進んでいるのかを調べます。内視鏡を気管支の内部に入れるため、多少の苦痛は伴いますが、診断には不可欠な検査です。

腫瘍マーカー

治療の効果や、再発しているかどうかを調べるための検査法です。

骨シンチグラフィ

全身の骨に転移しているかどうかを、一気に調べることができる検査です。

超音波検査

胸にたまっている水の量や、肝臓・副腎といった部分に転移しているかどうかを調べます。副作用もなく、簡単にできる検査です。

PET

糖分の取り込み方や消費のしかたが通常とは異なる悪性腫瘍の性質を利用して、良性・悪性の判断、リンパ節への転移や局所再発の有無などを調べる検査です。

治療法

治療法は、がん細胞の種類と大きさ、進行度によって異なります。

進行度

非小細胞肺がん

進行度

小細胞肺がん

1期

手術

1期

手術
化学療法

2期

手術

限局型

化学療法
放射線療法

3期

化学療法
放射線療法

4期

化学療法

進展型

化学療法

再発例

化学療法
分子標的治療

再発例

化学療法

「非小細胞肺がん」

病巣が肺の片側にある場合、病巣の切除手術とリンパ節の郭清(かくせい;まわりのリンパ節を全部取り除くこと)が行われます。リンパ節にも転移しているときは、抗がん薬も併用しますが、効果は低いでしょう。

「小細胞肺がん」

「小細胞肺がん」は早期から全身に転移しやすいうえ、進行が速いです。治療法としては、抗がん剤を用いての化学療法や放射線治療が効果的と考えられています。病気によって、日常の生活動作が低下してしまっている人にも、高い効果が期待できるでしょう。


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