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造影剤

MRIやCTなどの画像診断の際に使われることがある造影剤。その造影剤を使った検査を造影剤検査といいます。画像診断時に大事な役割を果たす造影剤ですが、一番気がかりなのが副作用のことではないでしょうか。ここでは、検査内容や造影剤の種類、副作用などについて説明していくことにしましょう。

どんな検査?

画像検査の診断精度を高めるために用いる薬を総称して、造影剤といいます。造影剤は大きく静脈や動脈などの血管系に注射薬として用いる薬と、消化管や胆管などの管腔臓器や目的の臓器に経口摂取または内視鏡などで直接投与する薬に分けられます。これらの造影剤は消化管や胆道、尿路、脈官などのような部分を調べるときに使われます。すると、コントラストができ、目的の臓器がハッキリと見えるようになります。これで、単純写真ではわからなかった病気も見つけることができます。

種類

上の項目でも触れているように、造影剤にも種類があって、バリウムとヨード系に分けられます。検査部位や目的によって、使い分けられています。それぞれの特徴を見ていきましょう。

「硫酸バリウム」

このバリウムは、主に食道や胃、大腸などの消化管検査に用いられます。白い粉末状になっていて、水に混ぜると白く粘りのある液体へと変わります。バリウムを飲むと消化管の内壁にくっつきます。そのあいだにX線撮影を行えば粘膜の形態を確認することができます。また、バリウムは体内に吸収されずに胃から小腸、大腸へ流れて、最後には体外に排泄されます。ちなみに、最近のバリウムは甘い味がついていたりして、以前と比べれば飲みやすいものが多くなっています。

「ヨード系造影剤」

「ヨード系造影剤」は、主に尿路や血管に関する病気を調べたりする際や、CT検査などに用いられます。無色透明な液体で、X線を通しにくい性質をもっています。血管から注入するのが、一般的な使用方法です。ヨード系造影剤には水溶性と油性があり、水溶性のものは腎機能が正常であれば、注射後6時間ほどでほとんどが尿として排泄されますが、油性の場合、長いあいだ体内に残るものがあります。目的によって使い分けられますが、多くは水溶性が使われます。

副作用

病気発見のため、あるいはその病気に関して詳しく調べるために使われる造影剤は、診断や治療効果の判断に役立ちます。ですが、造影剤にも問題点がまったくないわけではありません。最近のものは刺激が少ないように作られてはいますが、その人の体質によっては、副作用が出ることもあります。一番よく見られる副作用としては、注射した際の熱感が挙げられます。このほか、時々かゆみや発疹、吐き気、嘔吐などの副作用があらわれる可能性があります。

アレルギー反応について

「ヨード系造影剤」を使うときに一番注意しなければならないのが、「アナフィラキシー反応」です。この「アナフィラキシー反応」が出るのはごくまれですが、それでも特にアレルギー体質だったり、喘息を持っていたりすると症状が出やすいといわれています。命にかかわるほど重症化するアレルギー反応で、原因となるアレルゲンと接触後15分以内に症状が出ます。血圧低下やゾクゾク感、皮膚の赤み、蕁麻疹、耳鳴り、咳、くしゃみ、呼吸困難などが見られ、早急な処置が必要になります。


このような重篤な副作用を避けるためにも、アレルギー体質の人は造影剤検査を受ける前に、必ず医師に申し出ましょう。造影剤を使わないで済むMRIなどでも、十分に正確な検査結果を得ることができるので、安心してください。一人で心配せず、不安なことは何でも医師に相談しましょう。


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