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難聴

歌手の浜崎あゆみさんが突発性難聴を患い、左耳の聴力を失ったというニュースは記憶に新しいと思います。難聴は、誰でも発症する可能性のある耳の病気です。聴力が失われる怖い病気ですが、早期発見・治療によって回復することもできます。難聴の具体的な症状、治療法などを説明しましょう。

どんな病気?

難聴は、耳の聴覚伝導路に何らかの障害が起こり、耳が聞こえにくくなる病気です。一口に難聴と言ってもいくつかの種類があり、その原因も異なります。大きく先天性難聴、突発性難聴、老人性難聴、薬剤性難聴、外傷性難聴に分けられます。さまざまな原因が考えられる難聴ですが、一般には過度の疲労やストレスが原因になったり、工場や交通機関などの激しい騒音下いたりすることが原因の一つになるとも考えられています。音が聞こえるしくみは、音が空気の振動となり、耳介、外耳道を通って、鼓膜を震わせます。次に鼓膜の震えが内耳に達して、音を感じ取るための蝸牛(がぎゅう)にあるリンパ液を振動させます。この振動が感覚細胞、内耳神経を経て脳幹、大脳皮質へと伝わり、音として知覚されます。この道のりの間に起こる障害によって、起こる病気なのです。

主な症状

難聴の種類によって、発症時が異なります。また、少しずつですが異なった症状も見られます。ここでは、種類別に主な症状を紹介していきましょう。

先天性難聴

遺伝的な要因や妊娠中の母体感染などで、胎児の耳の発育が妨げられ、生まれつき耳が聞こえにくいという症状があらわれます。この場合、親や医師が赤ちゃんの音に対する反応を注意深く観察する必要があります。

突発性難聴

この突発性難聴の多くは、朝目が覚めたら片方の耳だけが突然聞こえなくなっていた…というものです。「通勤途中に」とか「テレビを見ていたら」など、急に聞こえなくなった(または、聞こえにくくなった)というのが特徴になります。

老人性難聴

初期症状としては、高い音が聞き取りにくい程度なので、自覚症状といえるものはほぼありません。老化が進行していくうちに、音全般が聞き取りにくくなっていきます。そのほか、めまいや耳鳴りなどの症状があらわれることもあります。

薬剤性難聴

別の病気の治療薬が原因となって起こる難聴です。利尿剤、抗がん剤、リウマチ治療薬などを服用していると、難聴以外にも耳鳴り、めまい、吐き気などの症状があらわれることもあります。

外傷性難聴

耳の近くで大きな音を聞いたり、長時間騒音にさらされることで発症する難聴です。空港や工場で働く人、ミュージシャンなどの職業病とも言われています。耳の痛み、詰まった感じ、耳鳴りなどの症状があらわれます。

検査と診断

症状のみで難聴を診断することは、発症時期がはっきりしている突発性難聴以外は難しいものがあります。難聴の場合も他の病気と同じように、検査をした上で、確定診断します。主な検査内容を見てみましょう。

純音聴力検査(オーディオグラム)

健康診断のときなどに行われる一般的な聴力検査です。オーディオメーターという機械を使って、ピーッという単純な音の聞こえを検査します。

SISIテスト

音圧が少し上がっただけで、正常な音よりも大きく聞こえる現象(補充現象、またはリクルートメント現象)の有無を検査します。

語音聴力検査

一番よく聞き取ることができる音圧で、1音ずつ行う聞き取り検査です。言葉をいろんな強さで聞かせて正解率を測定します。

ティンパノメトリー

鼓膜の状態を診る検査です。外耳の気圧を連続的に変えながら、鼓膜の振動を曲線で記録します。

治療法

難聴には、外耳及び中耳の障害によって聞こえが悪くなる「伝音声難聴」と、内耳から大脳皮質までの障害によって聴力が低下する「感音声難聴」があります。どちらも完治は難しいですが、薬、場合によっては手術などの治療で聴力を改善していくことはできます。難聴の治療は、基本的に薬による治療になります。一般的な治療には、耳の血流や神経の働きをよくする薬、ビタミン剤などが使われます。また、伝音声難聴の場合は、手術治療が効果的なこともあります。


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