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めまい

誰でも一度は「めまい」を経験したことがあるのではないでしょうか。にもかかわらず、解明されていないことが多いのも事実です。ただの「めまい」と思っても放っておくと、難聴や何か別の大きな病気につながっていくこともあるので、注意しなければなりません。ここでは、「めまい」の症状や治療法などを説明しましょう。

どんな病気?

目がまわったり、くらんだりすることを「めまい」といいます。これは病名ではなく、症状を指します。「めまい」が起きると自分や周囲は動いていないのにもかかわらず、動いているような感覚に陥ります。一般的に、安静時や運動中などに自分自身とその周囲の空間との相互・位置関係が乱れていると感じて、不快感をおぼえたときに生じる症状と言われています。


では、なぜそういうことが起こるのでしょうか。私たちの脳は視覚や知覚、そして内耳(三半規管や耳石器)からの信号を受けて運動や姿勢を認識しています。ところが、病気などにより内耳の調子が悪くなったりすると、実際の動きや姿勢とは違う情報が発信されてしまいます。また、その間違った情報は、直接脳にも伝わってしまうのです…。なので、耳の異常が原因となることもあれば、脳の異常(病気)が原因となる場合もあります。こうして生じた間違った情報というのは、他の感覚と一致することはありません。このときの不一致が「めまい」としてあらわれます。

主な症状

「めまい」は種類によって、その症状が異なります。各症状の特徴を見ていきましょう。

「回転性めまい」

「回転性めまい」の症状は、自分自身や周囲がグルグルまわっているように感じたり、見えたりします。また、耳が聞こえにくくなったり、詰まった感じがしたり、耳鳴りなどの症状も見られます。そのほか、吐き気や嘔吐の症状を伴うことがあります。

「浮動性めまい」

「浮動性めまい」の症状は、体がフワフワとふらついたり、まっすぐ歩けなくなったりします。そのため同じ姿勢でいることが難しくなります。さらに、頭痛や顔面・手足のしびれ、運動マヒなどの症状もあらわれることがあります。

「立ちくらみ」

「立ちくらみ」は、急に立ち上がった瞬間にクラッとする「めまい」で、クラッとする症状のほか、目の前が暗くなったり、ひどくなると失神してしまうこともあります。

検査と診断

「めまい」を感じたら、早めの受診が必要です。さまざまな検査を行って、その原因を診断していきます。

問診

「めまい」の診断には、問診が一番重要だと言っていいでしょう。問診では、いつ起こったのか?どんな症状がどれくらい続いているのか?また、他に見られる症状や生活環境などについて色々と聞かれます。症状をできるだけ詳しく伝えましょう。

眼振検査

眼振検査とは、「めまい」の程度を調べる検査です。モノを見つめた場合、見つめない場合、頭を横向きにした場合など…いろんな状態のときの眼球の動きを診ていきます。専用のメガネや電気記録などで調べることもあります。

体平衡検査

体平衡検査とは、体のバランス感覚を調べる検査です。両足あるいは片足で立ち、目を開けているときと閉じているときの体のふらつき具合を診ます。また、足踏みで体の向きのズレを調べたりもします。

聴力検査

これは、健康診断の際などにもよく行われる検査です。聴力検査では、オーディオメーターという機械を使い、低音から高音まで音が聞こえるレベルを調べます。

画像検査

CTやMRIなどを用いた画像診断で、脳の異常が原因になっているのかを調べる検査です。これで、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などを見つけることができます。

温度刺激検査(カロリックテスト)

耳は体のバランスを保つ機能を持っているのですが、その機能が正常に働いているか調べるのが温度刺激検査です。水を耳に入れて、眼振や「めまい」が起きるかを診ます。

治療法

耳の異常、脳の異常、精神的なストレス…さまざまな原因によって「めまい」が起こるので、その原因を取り除く治療が第一になります。

投薬治療

抗めまい薬、吐き気止め、抗不安薬、浸透利尿薬、ステロイド薬、ビタミン剤など用いて治療します。ただ、ひどい吐き気で内服ができない場合、注射や点滴をします。

外科的治療

投薬治療でよくならない場合、「めまい」の原因になっている神経を取り除く手術が行われることもあります。手術以外にも、耳に直接薬を入れる治療が行われることも。

その他

他に、理学療法や平衡訓練なども「めまい」の治療として行われることがあります。


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