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慢性鼻炎

急性鼻炎がなかなか治らずに長引くと、慢性鼻炎になってしまうことがあります。慢性鼻炎は頑固で、治りにくいのが特徴です。慢性鼻炎がどのような病気なのか、症状や治療法などを見ていくことにしましょう。慢性鼻炎が疑われる場合は、できるだけ早く受診することをおすすめします。

どんな病気?

鼻の粘膜が赤くなって、はれている状態が長く続いたり、治まっても繰り返し起こる場合、慢性鼻炎が疑われます。この慢性鼻炎も多くは、急性鼻炎と同じく風邪が原因となります。ときには、糖尿病や肝臓病などの病気が原因で、発症することもあるので注意しましょう。慢性鼻炎には2つのタイプがあり、慢性単純性鼻炎と慢性肥厚性(ひこうせい)鼻炎に分けられます。慢性単純性鼻炎は、粘膜が赤くはれた状態が続くもので、慢性肥厚性鼻炎はもっと症状が長引いたことで、粘膜が厚くかたくなってしまったものです。

主な症状

慢性鼻炎の主な症状は、鼻づまりから始まり、鼻汁が喉の奥に流れ落ちていく後鼻漏、頭痛、嗅覚障害、たん、鼻まわりの不快感、鼻血など、いろんな症状があらわれます。鼻呼吸がしにくいため口を開けていることが多くなり、口の中が乾燥します。これが強い口臭の原因にもなります。また、下を向いたり、午後になると頭が重く感じるのがいっそう強まります。鼻づまりが長い間続くことで、とても息苦しく頭もボーっとして、集中力・注意力がなくなります。注意力散漫になると、思わぬ事故につながる可能性もあるので、十分に気をつけましょう。

検査と診断

問診と視診が、慢性鼻炎の基本的な診断方法になります。ですが、これだけでは確定診断できないことがあるため、他に合併している病気があるかどうか調べなければなりません。そのために、さまざまな検査が行われます。副鼻腔単純X線検査やCT検査、皮内テストや血液検査で副鼻腔炎やアレルギーを調べて、それらの病気でなければ、慢性鼻炎と診断されます。ただ、血管運動性鼻炎という病気が慢性鼻炎と間違えやすいので、気をつける必要があります。この病気は慢性鼻炎と同じように、副鼻腔炎やアレルギーではありませんが、化学製品や疲労、気温・湿度の変化などによって、くしゃみや鼻づまりなどの症状があらわれます。

治療法

慢性鼻炎になってしまってから治療しても、治りにくいので、急性鼻炎のうちにしっかり治療しておくようにしましょう。それでももし慢性鼻炎になってしまったら、医師の指示通りに根気よく治療を続けることが大切です。治療法としては、慢性単純性鼻炎の場合、鼻に血管収縮薬を注入するのが効果的です。これで、粘膜のはれがひいて、鼻づまりも治まるでしょう。たいていは、内服による治療と並行します。一方、慢性肥厚性鼻炎の場合は、血管収縮薬を使っても効果は見られません。なので、はれて厚くなった粘膜を、電気やレーザーで焼いて取り除く手術が行われます。これで症状がよくならなかったり、再発したりする場合には、入院して下鼻甲介の一部を切除することにより鼻腔を広げる下鼻甲介(かびこうかい)切開術をしなければなりません。ちなみに、鼻腔の側壁から出ているヒダのようなものを下鼻甲介といいます。

家庭でのケア・予防

慢性鼻炎のケア・予防方法は、ほとんど急性鼻炎のときと変わりません。いくら頑張って治療に通っても、なかなかよくならずに、それが更なるストレスになる人もいるでしょう。ですが、治療は根気よく続けることが大切です。家庭でも空気清浄機を置いてみたり、鼻の下に蒸しタオルを当てたり、お風呂に入ったり、鼻が楽になる方法を色々試してみましょう。また、外出時空気の悪い場所に長い時間いることも避けましょう。もちろん、こまめなうがい・手洗いで風邪を予防することも忘れないでください。


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