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急性鼻炎

いわゆる「鼻風邪」の急性鼻炎。普通は何日かで治りますが、副鼻腔炎という別の病気を併発すると、治りにくくなってしまいます。なので、甘く見ずしっかりと治療することが大切です。たかが急性鼻炎、されど急性鼻炎。ここでは、主な症状や検査、治療などについて見ていきましょう。

どんな病気?

鼻腔の粘膜に、さまざまな原因で炎症が生じたものが鼻炎です。その中でも急に発症して、短い経過のものを急性鼻炎といいます。一般的には私たちが「鼻風邪」と呼んでいるものになります。鼻や喉に細菌やウイルスが入り込んで増殖してしまい、その部分が炎症を起こします。これによって、まれですがインフルエンザを引き起こすこともあります。


ちなみに、鼻腔とは鼻の中の空洞のことをいいます。鼻腔内は鼻中隔によって左右に分けられています。この鼻中隔の内部は軟骨と骨、外側は粘膜でつくられていて、板のようになっています。この部分が何らかの原因で片側に強く曲がってしまうと、激しい鼻づまりの状態になってしまうことも…。このような症状は、鼻中隔湾曲症といわれています。

主な症状

急性鼻炎の主な症状としては、鼻から喉にかけて乾いた感じ、鼻づまり、鼻汁(鼻水)、くしゃみなどが挙げられます。鼻汁は最初のうちは水っぽいものから、次第に粘ついたものになっていき、鼻での呼吸が大変になりニオイもわかりにくいうえ、食べ物の味もしなくなります。声も鼻声になって、とても苦しいです。細菌にかんせんしてしまうと、膿をもち黄色くなった鼻汁がたくさん出ます。また、鼻風邪ということで鼻の症状のほかにも、発熱や頭痛、寒気、倦怠感、咳、たん、喉の痛み、食欲不振などの症状が見られる場合もあります。子供の場合、鼻症状のせいでいびきが大きくなることもあります。


症状が進むと、粘膜のはれが中耳の粘膜へも広がってしまいます。そして、中耳炎や副鼻腔炎を引き起こします。さらに、咽頭炎になって気管支炎に発展していくことも考えられます。このように症状がひどくなって他の病気を併発する前に、きちんと治療するようにしましょう。

検査と診断

急性鼻炎はたいてい、風邪の場合と同じように問診と視診でだいたいの診断ができます。場合によっては、鼻汁の検査が行われることもあります。また、膿性の鼻汁が出ているときは、細菌の二次かんせん、または別の病気が疑われるため、血液検査や胸部のX線検査なども必要に応じて行われます。

治療法

急性鼻炎は、きちんと治療すれば1週間程度で治ります。治療法は、風邪と同じく対症療法が中心になります。鼻汁を抑えるための抗ヒスタミン薬や、鼻のとおりをよくするための粘液溶解薬を用います。子供の場合は、喉の奥に鼻汁が流れていく後鼻漏(こうびろう)になりやすいため、鼻汁の吸引も行われます。このほか、症状に応じて解熱剤や抗生物質なども処方されます。また、病院によっては点鼻薬が処方されることもありますが、必ず使用法を守りましょう。

家庭でのケア・予防

急性鼻炎にかかってしまったら、安静にするのが一番です。鼻がつまったりしていると、息苦しく、それだけでも体力を消耗します。ただ鼻風邪だから平気と思って出歩かずに、しっかり治しましょう。部屋の中が乾燥していると、鼻がつまりやすくなるので、温度・湿度には十分気をつけてください。無理にかもうとせず、苦しいときは鼻の下に蒸しタオルを当てると楽になります。鼻の下をこすりすぎると、ヒリヒリして荒れてしまいます。そんなときはガーゼなどでやさしく拭いたあと、保湿クリームを塗るなどのケアをしましょう。


急性鼻炎の予防策は、風邪をひかないこと。外から帰ったら、必ずうがい・手洗いをしましょう。バランスの取れた食事や十分な睡眠をとることも大切です。また、ウイルスが繁殖しやすい空気が乾燥している時季は、できるだけ人混みを避けることも効果的です。しかたなく人混みの中へ行くときは、マスクをするといいでしょう。


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