待合室へ



喉頭炎・咽頭炎

喉頭炎(クループ症候群)は激しい咳、咽頭炎は軽い風邪症状が特徴の病気で、どちらもウイルス性と細菌性の2種類があります。後者の場合は、特に気をつけなければなりません。喉の病気という点では同じですが、症状は異なるので注意しましょう。主な症状や治療法などを説明したいと思います。

どんな病気?

喉頭炎と咽頭炎…どんな病気なのか、さっそく見ていくことにしましょう。どちらも急性と慢性に分けられます。

喉頭炎

喉頭炎は、喉頭粘膜に炎症が起きます。急性喉頭炎は風邪から移行していくことが多いです。風邪以外には、アレルギーや声の使いすぎ、鼻炎の悪化、刺激性ガスの吸引などが原因として挙げられます。急性の場合、別名をクループ症候群ともいいます。一方、慢性喉頭炎はほとんどが、急性咽頭炎を繰り返すことで発症します。さらに、鼻炎や副鼻腔炎、口内炎、虫歯などが原因になることもあれば、急性と同じように、声の使いすぎなどが原因で起こることもあります。

咽頭炎

咽頭炎は、中咽頭粘膜に炎症が起きます。急性咽頭炎も多くは、風邪が原因で発症します。そのほか、疲れや精神的なストレスがたまっていたり、睡眠不足などが原因になるといわれています。一方、慢性咽頭炎は急性咽頭炎の繰り返し、長期間の刺激性ガスの吸引、慢性鼻炎や扁桃炎などが原因になります。

主な症状

次に、喉頭炎と咽頭炎の主な症状を紹介しましょう。どちらの病気も子供によく見られるので、症状をよく観察し、早めに受診するようにしてください。

喉頭炎

発熱やのどの痛みを伴う風邪のような症状から、次第に声がれやたん、乾いた咳などが見られます。喉頭炎はヒューヒューやケンケンといった咳が特徴です。呼吸がしにくくなるため、息を吸うとき・吐くときともにゼロゼロいうこともあります。また、喉が乾いた感じや異物感もあらわれます。

咽頭炎

急に喉が痛み出し、ツバを飲み込むだけでも痛みます。発熱は微熱から高熱まで広範囲にわたりますが、特に小さな子供の場合は、38度以上の高熱を出すことも少なくありません。倦怠感もあり、慢性になるとむせるような軽い咳が出ることもあります。咽頭炎はインフルエンザ、百日咳、はしか、溶連菌かんせん症、肺炎などの初期症状ということも考えられます。

検査と診断

喉頭炎は、間接喉頭鏡検査やファイバースコープ検査などですぐに診断できます。喉頭の粘膜が赤くなって、声帯も赤くはれているのがわかります。また、咽頭炎のほうも喉を診て、問診で症状の経過を知ることで簡単に診断することができます。場合によっては赤いはれとともに、小さな水泡ができることもありますが、これはヘルパンギーナといって夏風邪の代表的なものです。

治療法

どちらの病気も、薬を服用することで治療します。発熱や痛みには、解熱剤や消炎鎮痛剤が処方されます。細菌性であれば抗生剤の服用が効果的ですが、そうでない場合は抗生剤を使っても効果はあまり見られません。ほかにはルゴール液を塗ったり、ネブライザー(吸入器)を使った治療も行われます。安静にしていれば3日~1週間程度で治ります。喉頭炎も咽頭炎も喉の病気なので、発声を控えることも効果的な治療法になります。

家庭でのケア・予防

小さな子供によくあるクループ症候群(喉頭炎)や咽頭炎は、病院で診てもらったら、あとはとにかく安静を心がけましょう。よほど症状が重い場合は入院治療をすることもありますが、基本的には家庭でのきちんとしたケアが大切です。

喉頭炎(クループ症候群)

できるだけ咳を和らげるために、加湿器などを使って部屋の湿度を高めにしましょう。また、赤ちゃんはぐずって泣くと喉が苦しくなってしまうので、泣かせないようにしてください。咳がひどいようであれば、縦に抱いてあげるとラクになります。ひどい咳のときは嘔吐しやすくなるので、食べ物や飲み物は咳がおさまっているときに少しずつ与えましょう。

咽頭炎

高熱が出ているときは、首筋、わきの下、ももの付け根などを冷やして、できるだけ室内を涼しくし、熱がこもらないようにしましょう。喉の痛みなどで食欲がないときは、水分補給だけでもこまめにしてください。食べられるようになってきたら、おかゆやゼリー、アイスクリームなど消化がよくて喉ごしのいいものを与えましょう。


ページの先頭へ