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扁桃炎

扁桃炎は、喉の奥にある扁桃腺が炎症を起こす病気です。子供の頃に何度も喉の痛みや高熱で苦しんで、手術をした人もいるでしょう。子供を中心に若い年齢層に多い扁桃炎は、どんな病気なのでしょうか?ここでは、扁桃炎の症状や治療、家庭でのケア方法などを紹介します。あわせて、扁桃肥大についてもご覧ください。

どんな病気?

扁桃炎は、ウイルスや細菌によって起こる扁桃腺の病気です。子供から大人まで発症するといわれていますが、小さな子供を中心に30代くらいまでの若い年齢層によく見られます。扁桃腺は口蓋垂(のどちんこ)の両側にあるリンパのコブのことを指し、この部分は口蓋扁桃と呼ばれています。疲れがたまっていたり、風邪をひいて体力が落ちているときなど、いろいろな病原体に対して免疫力が不十分な場合、病原菌やウイルスが増えていくことがあります。この際、喉の免疫器官の口蓋扁桃が病原体とたたかって赤くはれている状態が急性扁桃炎になります。これは、急性と慢性に分けられます。


扁桃腺が大きくなったものを扁桃肥大といい、3~6歳の頃によく見られる病気です。扁桃が一番大きくなるのは5~7歳頃。普通は成長するにつれ、小さくなっていくので心配ありません。ですが、場合によっては、手術が必要になることもあります。扁桃肥大には、咽頭扁桃肥大症(アデノイド)、口蓋扁桃肥大症、舌扁桃肥大症の3種類があります。

主な症状

急に40度前後の高熱や寒気、全身の倦怠感、頭痛、関節痛などの症状があらわれます。喉の痛みのほか耳の下から首にかけてはれと痛みが出ます。このため、耳の病気かと勘違いして耳鼻科を訪れる人も少なくありません。喉の奥を見てみると、両脇に白いブツブツがついて赤くはれているのが見られ、これは扁桃炎の特徴的な症状といえるでしょう。高熱と激しい喉の痛みで、食欲不振になることが多いです。また、熱は2~3日で下がることもあれば、1週間ほど続くこともあります。


扁桃肥大の症状は、種類によって少しずつ異なります。咽頭扁桃肥大症(アデノイド)の場合は、主に鼻と耳、全身に症状が出ます。鼻づまり、いびき、急性中耳炎、難聴、気管支炎、咳、食欲不振、注意力低下などの症状が挙げられます。口蓋扁桃肥大症は、呼吸障害、モノが飲み込めなくなることによる食欲不振、いびき、そして舌扁桃肥大症は、ツバを飲み込んだときの喉や食道入り口の異物感、圧迫感などの症状が見られます。

検査と診断

まずは、症状と扁桃の状態を診ます。血液検査では、白血球の増加、炎症の程度をチェックして、さらに脱水の状態をみるため尿検査をします。適切な抗生剤を投与するために、扁桃の細菌培養検査が行われることもあります。

治療法

ウイルス性の扁桃炎の場合、風邪をひいたときと同じ治療が行われます。解熱剤やトローチ、ルゴール液を塗るなどして症状を和らげ、あとは積極的にうがいをし、安静にすることが大切です。1週間程度で、自然に治ります。一方、細菌性の扁桃炎には、抗生剤が投与されます。同時に、症状を和らげるための解熱剤や消炎鎮痛剤、うがい薬などを処方したり、ルゴール液を塗るなどの治療が行われます。10日~2週間で治ります。また、症状が重かったり、脱水症状があるときは、静脈注射や点滴による治療が積極的に行われます。このほか、年に4~5回以上繰り返し起こる扁桃炎は「習慣性扁桃炎(反復性扁桃炎)」と呼ばれ、慢性扁桃炎に分類されます。このように、しつこく扁桃炎を繰り返す場合には、手術治療がおこなわれることがあります。

家庭でのケア・予防

熱を冷ましながら、水分補給をこまめにするようにしましょう。高熱で喉がひどくはれて、痛みも強いため、食べ物はもちろん、ツバを飲み込むのにも苦労します。なので、もし水分さえも取れないような状態であれば、病院で点滴治療を受けることをおすすめします。食欲が戻っていたら、スープやゼリー、アイスクリーム、プリンなどの喉ごしのいいものを少しずつ食べるようにしてください。また、家で安静にしているときも、うがいは効果的なので意識してやるようにしましょう。


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