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急性副鼻腔炎

風邪は治ったはずなのに鼻づまりが続いて、頭痛もするし、黄色く嫌なニオイのする鼻水が…こんな症状で困っていませんか?急性副鼻腔炎は、疲れがたまっていたり、病気をして抵抗力が落ちているときに発症します。急性副鼻腔炎がどんな病気なのか、症状や治療法などを見ていくことにしましょう。

どんな病気?

私たちの鼻には、呼吸するための鼻腔のそばに副鼻腔という部分があります。この副鼻腔には、上顎洞、篩骨洞(しこつどう)、前頭洞、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)という空洞が、それぞれほおの奥、目の内側、目の上、篩骨洞の奥にあります。これらの空洞に風邪のウイルスや細菌が入り込んで、膿がたまります。原因としては細菌かんせんのほか、鼻の構造そのものが狭い、アレルギー、低栄養状態などがあります。そうして、さまざまな症状を引き起こします。この病気を急性副鼻腔炎といい、急性鼻炎や風邪のあとに発症しやすいものです。急性副鼻腔炎は秋から冬にかけてなど、風邪をひきやすい時季に特によく見られる病気で、毎年1000~1500万人がかかっているといわれています。特に、よく扁桃炎になる人が急性副鼻腔炎を繰り返すケースが多いんだとか…。

主な症状

急性副鼻腔炎の症状としては、痛みや鼻水、はれが挙げられます。最初は、鼻水や軽い発熱、頭痛など風邪の症状が治りません。次第に粘り気があって嫌なニオイのする鼻水が出て、鼻づまりによって食べ物の味やニオイがわからなくなったり、ひたいや目の奥に痛みを感じます。鼻水が喉に流れて、咳が出ることもあります。炎症が起こる場所によって、ひたいや目の奥以外にもほおに痛みが出たり、ひどい頭痛、頭が重い感じに悩まされ、普通は、左右どちらか片側にだけ症状があらわれます。症状が進むと、ごくまれですが目や脳まで侵されることがあります。そうなった場合、まぶたがはれて視力が落ちたり、かなり激しい頭痛や意識障害が起こります。風邪が治ったのに鼻づまりが治らなかったり、ほおが痛くて歯が浮いた感じがする、頭痛がとれない、ニオイのあるどろっとした鼻水が出る…などの症状があれば、急性副鼻腔炎が疑われます。

検査と診断

急性副鼻腔炎の診断方法は問診と視診のほか、たいていの場合、単純X線検査などの画像検査になります。X線検査では、副鼻腔内の粘膜のはれや膿のたまり具合を診ます。このほか、鼻鏡検査を行い、鼻腔粘膜がどれくらいはれているのかを調べたり、鼻水を採取して細菌の検査をしたりします。さらに、目や脳にまで炎症が出ていると思われる場合は、CTをとる必要があります。

治療法

急性副鼻腔炎の治療は、たまった鼻水を吸引して取り除くことが先決です。粘膜のはれを抑えるために点鼻薬を使います。あとは抗生物質を投与すれば、ほとんどの場合は1~2週間くらいで治るでしょう。症状によっては、消炎鎮痛薬や抗ヒスタミン剤などを用いた治療を行います。疲れがたまっているときや、風邪などの病気にかかって抵抗力が落ちているときに急性副鼻腔炎になりやすいので、睡眠をたくさんとり、十分に休養することが大切です。急性副鼻腔炎はあっという間に悪化しますが、治るまでにはだいぶ時間がかかります。薬を服用しているにもかかわらず、鼻水が増える一方…というのも、よくあることです。くれぐれも薬の服用を途中で止めずに、医師の許可が出るまで続けましょう。

家庭でのケア・予防

家庭でできるケアは、とにかく安静にして体力の回復に努めること。それから、自分でもできるだけこまめに鼻をかみ、鼻水を取り除きましょう。あとは頻繁に耳鼻科に通って、鼻水吸引をしてもらってください。もし、鼻水が止まっていると思っても、病院で吸引してもらうと結構とれるものです。また、食事の栄養バランスに気をつけて、タンパク質を多くとり、規則正しい生活をするように心がけましょう。


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