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前立腺炎

前立腺の病気ということで、前立腺炎は男性にのみ見られるものです。30~50代の男性に多く発症し、高齢者にはほとんど見られません。ここでは、原因や主な症状、治療法などを通して、前立腺炎がどのような病気なのかを説明していきましょう。再発を繰り返さないように注意する必要があります。

どんな病気?

前立腺に細菌かんせんが起きて、38~40度近くの高熱を伴って前立腺が大きく腫れ上がる病気が前立腺炎になります。この病気は大きく急性前立腺炎と慢性前立腺炎に分けられます。前立腺炎の場合は、急性と慢性で病気の状態やあらわれる症状が違います。このため、それぞれの特徴を把握しなければなりません。


ちなみに前立腺は、膀胱の出口から尿道にかけてあるもので、精液の一部をつくる役割をもつ重要な部分です。さらに、生殖機能をつかさどる臓器というだけではなく、縮んだり緩んだりして、排尿をコントロールする働きをもっています。

急性前立腺炎

急性前立腺炎は、尿路に起こるかんせん症が主な原因です。汚れた手で陰部に触れたり、尿道炎の合併症として発症します。泌尿器系で別の病気の検査・治療をしたときに、かんせんする可能性も考えられます。

慢性前立腺炎

慢性前立腺炎の原因は、細菌のかんせん症によるものとそうでないものとがあります。細菌以外にはクラミジアやマイコプラズマなどの微生物、免疫がうまく働かない…というような色んなことが挙げられます。また、疲労や精神的ストレスも原因となり得ます。

主な症状

さて、前立腺炎になるとどのような症状が出てくるのでしょうか?急性と慢性では、症状にどういった違いがあるのか見てみましょう。

急性前立腺

症状としては、男性器と肛門のあいだや下腹部に生じる痛み・不快感が挙げられます。また、多くの場合寒気を伴う38~40度近くの高熱とともに、排尿痛が見られます。症状が重くなると痛みも強くなって、入院しなければなりません。さらに、残尿感や尿に膿が混じり白く濁るといったような症状が認められます。

慢性前立腺

男性器と肛門のあいだや下腹部に生じる痛み・不快感のほか、残尿感や頻尿が主な症状です。炎症が長引いたり、何度も起きているうちに腫れた前立腺が尿道を圧迫してしまい、排尿ができなくなってしまうことも…。朝起きたときや午前中に症状を訴える人が多くいます。さらに尿に膿が混じったり、場合によっては腰痛が出ることがあります。

検査と診断

前立腺炎は少ない検査で、簡単に診断することができます。急性・慢性共通の検査には、問診と尿検査があります。問診で症状や病歴を把握したら、尿検査を行います。この尿検査で、細菌や膿、白血球が認められれば前立腺炎という診断が下されます。また前立腺を触診して、痛みがどのくらいか確認することもあります。

治療法

前立腺に対する治療法は、急性・慢性ともに薬剤投与が中心になります。使われる治療薬は抗生物質と、あとは痛みや発熱を和らげるための薬です。このほか、痛みが激しくて高熱が続くなど重症の場合は、入院治療を行い、抗菌薬の点滴を受けます。急性前立腺炎に関しては、早期に治療を行えば、だいたい10日前後で治ります。一方で排尿がまったくできなくなっている状態であれば、尿道留置カテーテルなどを使って、排尿路をつくらなければいけません。


前立腺は一度治っても、再発のおそれがあります。そのため、再発防止のためにも抗生物質の服用期間は、ちゃんと医師の指示に従いましょう。治ったものと勝手に判断して、服用を止めると、急性だったものが再発を繰り返していくうちに慢性前立腺炎に移行する可能性があります。もちろん、それらしき症状が見られたら、速やかに受診しましょう。


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