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停留精巣

停留精巣は生まれたばかりの赤ちゃんによく見られる病気で、それほど珍しいものではありません。停留精巣をそのままにしておくと、将来ガンや不妊になる可能性があるので、この病気が疑われる場合、早めに受診することをおすすめします。ここでは、停留精巣の主な症状や治療法などを紹介しましょう。

どんな病気?

停留精巣とは、どんな病気なのか…聞いたことがない人もいると思いますが、男性にはよく見られる病気です。男性といっても新生児期に見つかるもので、手術が必要な場合には2歳までに受けなければいけません。お母さんのお腹の中にいる胎児期に、腎臓に近いところから精巣が下がってきて下腹部にある鼠径管(そけいかん)を通り、陰嚢の中に降りてきます。ところが、降りてくるはずの精巣が何らかの原因により途中で止まってしまった状態を停留精巣、または停留睾丸(こうがん)といいます。この停留精巣(停留睾丸)という病気は、特に未熟児として生まれた子供の約30パーセントに見られます。

主な症状

多くの場合、検診で見つかるのですが、親が気づくこともあります。症状というより、どんな状態になるのか説明します。乳幼児期は精巣についている筋肉が過敏になっていて、反射的に収縮してしまいます。そうすると、精巣が陰嚢な中にあるときもあればなくなるときもあり、じっくり触ってみなければわからないでしょう。普段は触れなくても、入浴後など緊張がほぐれてリラックスしている状態のときに触ってみて精巣があることが確認できれば、特に治療はしなくて大丈夫です。これを移動性精巣と呼びます。リラックス時に何度か触ってみても触れないときは、病院で診てもらったほうがいいでしょう。このほか、発熱や倦怠感といった全身症状などは認められません。

検査と診断

停留精巣(停留睾丸)が疑われたら、まず泌尿器科を受診しましょう。もし近くに泌尿器科がなければ、小児科で構いません。医師が診察してみても精巣が触れない場合には、腹腔内に精巣がとどまっているか、または精巣が欠けてしまっている可能性が考えられます。そうなればCTやMRI検査、超音波検査などを行って、精巣の場所を調べなければなりません。ですが、こういった検査では正確な診断ができない、小さな子供にとっては体への負担が大きいことから、一般的にはあまり行われていないのが現状です。

治療法

停留精巣(停留睾丸)に対する治療法には、手術があります。陰嚢内に精巣を固定してしまう方法です。別の病気を何も持っていなければ、1歳前後に手術を受けることをおすすめします。遅くても2歳までには受けてください。手術自体は1~2時間で終わります。手術を受けた当日は腹痛や吐き気などの症状があらわれます。また、手術後2~3日は陰部が痛むこともあるため、痛み止めの座薬が処方されます。


入浴は術後1週間経ってから、陰部の状態をチェックして何も問題がなければ許可されます。また、三輪車やプール、体操など下腹部を動かす運動をするのは術後2週間さけましょう。退院後、家庭での消毒などは基本的に必要ありませんが、心配なときは市販のスプレータイプの消毒薬を使いましょう。


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