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精巣上体炎

精巣上体炎は、男性器に炎症が起きる病気です。これは高齢者に多く見られ、細菌かんせんによって発症します。また、炎症が精巣にまで及ぶと精巣炎になります。ここでは精巣炎と併せて、精巣上体炎の症状や治療法などを紹介しましょう。何らかの異常があれば、速やかに受診してください。

どんな病気?

精巣上体炎と精巣炎が一体どのような病気なのか、さっそく見ていきましょう。

精巣上体炎

精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)とは、精巣(男性器)に細菌が入り込むことで炎症が起きる…という病気です。精巣の横には精巣上体という小さな器官がついていて、精巣でつくられた精子が通過していきます。また、精巣上体から精管という管が出て、精嚢腺と前立腺につながっています。そこでは精液が分泌され、精子とともに尿道に出ていくのです。これを射精といいます。ですが、何かの拍子に尿中の細菌が精巣上体に入り込んでしまい、炎症を起こすのが精巣上体炎という病気になります。この病気は比較的高齢者に多いですが、若年層にも見られます。どちらの場合も、尿路狭窄や尿道炎といった疾患が原因と考えられています。

精巣炎

精巣そのものに炎症が起きる病気を精巣炎といいます。たいていの場合、精巣上体炎の病変が精巣にも広がっていき、発症します。このほか、精巣炎の原因として「おたふく風邪」が挙げられます。これは「おたふく風邪」のウイルスは精巣にもかんせんしやすいためだとされています。

主な症状

精巣上体炎の症状としては、精巣上体の一部に痛みがありますが、感覚的には精巣そのものの痛みのように思うでしょう。少しずつ陰嚢全体へと痛みが広がっていき、かたく腫れ上がり、赤みを帯びてきます。この部分以外に、太ももの付け根や下腹部の痛みを感じることもあります。腫れている部分を押してみると激しく痛み、場合によっては38度以上の発熱を伴うことがあります。症状がさらに重くなると、陰嚢に膿がたまって、破れて出てきます。


一方、精巣炎の場合は「おたふく風邪」にかかったあと、約4日~1週間経って、急に精巣の痛みと腫れが見られるようになります。さらに、発熱や全身の倦怠感などの症状があらわれます。

検査と診断

精巣上体炎の場合、最初の問診と視診でだいたい診断はつきます。ですが、より詳しく調べるために、尿検査を行い、尿中の白血球や細菌を確認します。同時に、発見された細菌にどのような抗生剤が効果的なのかを調べていきます。そのほか、全身状態を確認するために、血液検査も行います。精巣炎の検査は、問診で症状が出る前に「おたふく風邪」にかかっていたことが確認できて、視診で精巣の症状をチェックできればすぐに診断が確定します。

治療法

治療法に関しては、精巣上体炎・精巣炎ともに抗生剤や解熱消炎鎮痛剤などを用いての薬物治療と安静、局所の冷却が中心になります。また、局所の痛みに対しては、サポーターなどで持ち上げると症状が和らぎます。高熱が続くようなときは、入院して点滴治療を受けなければならなくなることもあります。普通は1~2週間程度で炎症がおさまって、完治します。


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