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淋病

淋病は「淋菌かんせん症」や「淋菌性尿道炎」、「淋疾(りんしつ)」などともいわれます。性病のうち、一番多いのが淋病になります。日本では毎年数万人以上が、この病気を発症するとされていて、特に1990年半ばからは増加傾向になります。ここでは、淋病の主な症状や治療法などを紹介していきましょう。

どんな病気?

淋病は、淋菌にかんせんして起こる病気です。男女問わずに発症して基本的には、かんせんした部分にだけ症状があらわれます。最近では、オーラルセックスが原因で淋病になってしまう人が少なくありません。また、一度の性交でうつる確率が約30パーセントという点も、患者数が多い理由の1つでしょう。さらに淋病にかかっている人の中には、同時にクラミジアにもかんせんしていることが多いです。淋病患者との粘膜接触や、精液・膣分泌液などからうつるので、十分な注意が必要になります。淋病の場合は、女性に比べて男性のほうに強い症状が出ます。ただ放っておくと、男女ともに他の病気を併発してしまう可能性があるため、気をつけなければいけません。

主な症状

淋病は、男性と女性で少しずつ症状のあらわれ方が異なります。それぞれ、どういった症状が見られるのでしょう?

男性の場合

うつってから約2日~1週間後に症状が出てきます。はじめは、尿道に軽い違和感を覚えます。そして、次第に尿道炎や精巣上体炎の症状が見られるようになります。主な症状としては、尿道からの膿、強い排尿痛、尿道のかゆみ・不快感、精巣上体のはれ、発熱、激しい痛みなどが挙げられます。症状が進行すると、前立腺炎や血清液症といった病気に発展することがあります。

女性の場合

子宮入口の管に炎症が起きます。淋菌が腹腔内に入り込み、骨盤内に広がります。そうなると尿道炎になってしまうこともあるのですが、数週間から数ヶ月経っても症状が出ないことも多いです。たとえ、あっても軽い症状がうつってから約1週間~3週間後に出ます。おりものが増えたり、不正出血、下腹部の痛み、性交時に圧痛が見られる程度です。パートナーの男性が淋病と診断されたことから、女性のかんせんが発覚することも…。無症状でも放っておくと着実に進行し、卵管炎や骨盤腹膜炎を発症して不妊症などの原因になることもあります。

男女共通

男女共通の症状として、喉のはれや痛み、発熱などが挙げられます。咽頭にかんせんすると、このような症状が見られます。ですが、一方で無症状のことも少なくありません。また、咽頭にうつった場合は性器の場合よりも、長い治療期間を要します。ときには、性器にはうつらずに咽頭のみにうつるケースもあります。

検査と診断

「もしかして淋病?」と思ったら、すぐに病院へ行きましょう。男性の場合は泌尿器科または性病科、女性なら婦人科(産婦人科)または性病科での受診が適しています。淋病はパートナーにもうつっている確率が高いので、2人で受診し、検査を受けることをおすすめします。うつってから2~3日後には、検査を受けることができます。


検査内容に関しては、主に男性に対しては初尿検査、女性に対しては子宮頚管の検査を行います。男性の場合、初尿の顕微鏡検査ですぐに診断がつきますが、女性の場合は子宮頚管の検査だけでは確定診断できないことも多く、男性と同じように尿検査を受けることが一般的になってきています。そのほか、男女共通の検査として血液検査を行います。この検査では、梅毒やHIVなど他の性病にかかっていないかどうかを調べます。

治療法

淋病に対する治療法は、主に抗生剤の投与が中心になります。ほとんどの場合は、淋菌とクラミジアの両方に効く抗生剤を使って治療していきます。1日~1週間、筋肉注射や静脈注射などを施します。ごく初期の淋病の場合は、1回の治療で済むこともあるでしょう。普通、治療は外来で行われますが、淋菌が血液中に及んでしまった場合には、入院治療が必要です。抗生剤投与後3日経ったら、再検査を受けて病変の状態を調べます。医師の指示通り、完治するまで治療を続けましょう。また、再発しないよう、十分に注意してください。


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