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尿道炎

尿道炎は、膀胱にたまった尿を体外に出すための尿道が菌にかんせんして、炎症を起こす病気で主に男性に多く見られます。なぜ男性に多い病気なのか…その理由も含めて、主な症状や治療法などを紹介していくことにしましょう。このページを参考に少しでも異常を感じたら、早めに受診するようにしてください。

どんな病気?

普通は尿道口の周辺を浄化する作用があるのですが、細菌が多かったり、別の病気などで体の抵抗力が弱っていたりすると、細菌が尿道の奥まで入り込み炎症を起こします。これが、尿道炎です。女性に比べて男性の尿道は長いため、炎症が起きやすくなっています。また、男性の場合、尿道炎を発症すると前立腺炎を合併することがあります。一方、女性は尿道が短いため、病変がすぐに膀胱にまで達し、膀胱炎になりやすいといわれています。


尿道炎はかんせんする菌の種類によって、淋菌性尿道炎と非淋菌性尿道炎に分けられます。前者は「淋病」とも呼ばれている性病の一種になります。後者は、クラミジアが原因となって発症するものが80~90パーセントと一番多く、次いでマイコプラズマ、トリコモナス、単純ヘルペスといった感じになります。そのほか、カビやウイルスなども挙げられます。淋病については別のページで説明しているので、詳しくはそちらをご覧ください。ここでは、非淋菌性尿道炎に関して紹介していきます。ちなみに、ここから下の表記は“尿道炎”とします。

主な症状

尿道炎の場合、症状が出るまでの潜伏期間が1~3週間あり、比較的軽く済みます。症状としては尿道や会陰部(えいんぶ;外陰部と肛門のあいだにある皮膚)の不快感、排尿痛、尿道からの分泌物などが挙げられます。白または薄い黄色の海が少し出て、尿道痛は、ほとんど感じない場合もあります。また、慢性化してしまうと、外尿道口に炎症が起きてしまい、頻尿や尿道が狭くなるといった症状を引き起こし、カルンケルという小さなシコリができることがあります。


このような症状は全体的に軽いことが多く、かんせんしたことに気づかず、治療を受けないことも少なくないでしょう。冒頭にも書きましたが、ほんの少しの異常でもそれに気づいたら、速やかに病院に行くことをおすすめします。

検査と診断

尿道炎は、病歴と症状、そして尿道分泌物または初尿中の白血球の存在によって診断します。尿道分泌物・初尿ともに顕微鏡検査を行い、それぞれ5個以上の白血球が認められれば尿道炎と確定診断されます。さらに、クラミジアによる尿道炎の場合は、クラミジアの検出で診断が下されます。最近では、初尿を用いての遺伝子検査が一般的になっています。場合によっては、血液検査を行うこともあります。

治療法

尿道炎というのは、かんせん症なので治療法としては抗菌剤の投与が中心になります。原因となっているウイルスや細菌に合わせた抗生剤を使い、治療していきます。症状が軽いことが多いため、もう治った…と自己判断で薬の量を減らしたり、途中で止めてしまったりすると、今まで軽かった症状が一気に悪化してしまうこともあるので、治療に関して勝手な自己判断はしないでください。

予防法

淋菌以外のクラミジアなどで起こる尿道炎の場合、必ずしも性交渉が原因というわけではありません。体の抵抗力が弱っているときなどに、もとから尿道にいた菌が活発化したり、尿路の手術時に菌が入り込んだ…などの原因が考えられます。尿道炎の予防法として、多めに水分補給すること、排尿を我慢しないこと、下腹部を冷やさないように注意することなどがあります。


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