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陰嚢水腫

陰嚢水腫は普通、誰もが持って生まれます。精巣を包んでいる陰嚢という膜の中に液体がたまっているのですが、それが2歳を過ぎてもそのままの状態のものが、陰嚢水腫という病気になります。ここでは、この病気の主な症状や治療法などを紹介していくことにしましょう。

どんな病気?

陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)とは、精巣の周囲に液体がたまって陰嚢がふくらんだ状態のことをいいます。生まれたばかりの男の赤ちゃんによく見られます。普通は次第に液体が吸収されて小さくなっていくのですが、液体の量が多すぎて吸収されないことがあって、それが陰嚢水腫となります。胎児のお腹の中にあった精巣が、生まれるまでに陰嚢の中に降りてきます。陰嚢が通った経路は自然に閉じますが、何かのキッカケで経路がすぐに閉じなかったり、うまく閉じないことが原因となり、陰嚢水腫が発症します。陰嚢水腫の症状は、陰嚢が大きくなります。押しても別に痛みはありません。陰嚢が大きく腫れる以外に、これといった症状は出ません。


この病気はほとんどが先天性ですが、なかには後天性のモノもあります。大人の陰嚢水腫の多くは40歳以降に発症します。外傷のほか、精巣のガン、精巣上体炎など別の病気が原因で起こることも少なくありません。けれど一方で、その大部分は原因不明といわれています。

検査と診断

子供の陰嚢水腫の場合、大きく腫れている陰嚢に懐中電灯の光を当てると、中身が液体なので、陰嚢全体が赤く透けて見えます。これで、診断が確定します。このほか、大人の場合で原因が不明なときは超音波検査が行われることもあります。この検査で、かんせん症や腫瘍など、何か他の病気が発見されるかもしれません。一般的に痛みを伴わない病気とされていますが、万が一痛みがあるような場合は、すぐに病院で検査を受けてください。

治療法

子供の場合は陰嚢水腫と診断されても、必ずしもすぐさま治療に入るわけではありません。普通であれば、たまっている液体が吸収されていき、1年経つと治ります。もし1年を過ぎてもよくならないときや、陰嚢がとても大きくて気になるときは、手術が必要になるでしょう。手術方法は鼠径ヘルニア(脱腸)と同じになります。比較的小さな手術ですが、全身麻酔で行われ、30分以内で終わります。病院によって入院して治療(手術)することもあれば、日帰り手術を行っているところもあります。


手術後、場合によっては嘔吐したり、発熱したりすることもあると思います。これらの症状も翌日には治まるので、心配はいりません。入浴は1週間後の診察で、何も問題がなければOKです。三輪車やプール、体操など下腹部を動かす運動をするのは術後2週間さけましょう。退院後、家庭での消毒などは基本的に必要ありません。


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