待合室へ



包茎

包茎は、男性器の先のほうが皮をかぶった状態のことをいいます。生まれたばかりの赤ちゃんはほとんどが包茎といわれているので、これを病気というには少し語弊があるかもしれません。ですが、成人男性でも、この包茎に悩んでいる人はいます。ここでは、包茎の主な症状や治療法などを説明しましょう。

どんな病気?

まずは、軽く男性器のつくりを説明しましょう。男性器はおおまかに、陰茎(いんけい)と亀頭(きとう)に分類されます。陰茎は、尿路と交接器を兼ねている器官になります。さらに、亀頭は男性器の先端の敏感な部分です。男性器全体の表面は皮膚におおわれていて、内側の組織と軽くつながっています。亀頭をおおっている部分を包皮(ほうひ)といいます。


新生児期を含めて3~4歳くらいまでは、亀頭は包皮におおわれています。これは普通のことで、別に異常というわけではありません。この包皮は成長とともに少しずつむけていき、亀頭が顔を出します。そのため、この時期に亀頭が見えていないからといって、無理に皮をむく必要はありません。ですが、場合によっては大人になっても包皮がむけず、亀頭が出てこないことがあります。この状態のことを包茎(ほうけい)といいます。

主な症状

包茎には、大きく仮性包茎、カントン包茎、真性包茎と3つの種類に分けられます。それぞれの症状(特徴)を把握することが、適切な治療へとつながります。

仮性包茎

普段は亀頭が包皮におおわれていますが、多くは手でむくと簡単に露出します。症状は軽症から重症までさまざまで、包茎の中ではこの仮性包茎が一番多いといわれています。尿や精液のカスとされる恥垢(ちこう)がたまると、他の病気を引き起こす原因となるので、常に清潔にしておくことを心がけましょう。

カントン包茎

包皮の出口は狭いですが、普段でもなんとか亀頭を出すことはできます。けれど、皮を無理にむくと亀頭の根元が締め付けられて、元に戻れなくなります。そうして大きく腫れ上がったり、壊死してしまうこともあるので、早めの受診をおすすめします。

真性包茎

亀頭はすっぽりと包皮におおわれ、手でむくことはできません。亀頭の成長が妨げられて、男性器は先細り状態になってしまいます。症状として強い痛みを伴い、排尿障害が起きることがあります。真性包茎になると、手術が必要になります。他の病気を併発する確率も高くなるため、早めに受診しましょう。

検査と診断

包茎の場合、視診と触診ですぐに診断がつくので、診断のために何か特別な検査をする必要はありません。ただ、手術の際には血液検査をはじめ、かんせん症検査、尿検査、亀頭部細菌検査などを行います。

治療法

包茎の治療法は、真性包茎のみになります。だた、医師側でも包茎に対しては今のところ、治療法の選択や時期などのはっきりとした基準があるわけではありません。治療法に関しては、保存療法と手術の2通りの方法があります。

保存療法

保存療法とは、軟膏を使った治療のことです。処方された軟膏を1日に2回、包皮口にうすく塗ります。この治療を1~2ヶ月続けましょう。そのあとは入浴時に狭窄防止のため、たまに包皮をめくります。そのままにせず、必ず元に戻してください。保存療法は約70~80パーセントの人に効果が見られるため、すぐに「手術!」と思わずに慎重に考えるようにしましょう。

手術

保存療法を行っても効果が見られず、排尿障害などの症状が認められる場合は、手術をします。包皮の狭い部分を切除して縫い合わせる環状切開術を行います。そのほか、子供で手術をしなければならない場合は、ちょうど亀頭がある部分の包皮を切り開き、亀頭を出す背面切開術を行います。また、仮性包茎は自然治癒するので、基本的に手術の必要はありません。


ページの先頭へ