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前立腺がん

男性特有のガンとして、「前立腺がん」が挙げられます。発症年齢は50歳以降といわれ、患者数は年々増えています。食生活の欧米化が原因とされているため、今後も患者数は増え続けていくものと思われます。ここでは、原因や主な症状、治療法などから「前立腺がん」がどんな病気なのかを見ていくことにしましょう。

どんな病気?

「前立腺がん」は前立腺に悪性腫瘍ができる病気で、50歳以上の男性に多く発症します。年齢を重ねるごとに、発症の確率が高くなるため、20歳を過ぎたら定期的に「前立腺がん」の検診を受けるようにするといいでしょう。また、「前立腺がん」は自覚症状が少ないという特徴をもっていて、何か別の病気がキッカケとなって発見される場合も少なくありません。「前立腺がん」が起こる明確な原因は、わかっていません。けれど、考えられる原因はいくつかあり、遺伝子異常や食生活の欧米化などが挙げられます。このため、家族や親戚などがこの病気を患っている場合、早めに検査を受けておいてください。また、食生活の欧米化に伴って、動物性脂肪やたんぱく質の取り過ぎが大きな原因の1つともいわれています。このほか、加齢や喫煙が原因になるという報告もなされています。

主な症状

「前立腺がん」の初期には、ほとんど自覚症状が見られません。病気がかなり進行してから、ようやく症状があらわれるようになります。尿道が圧迫されると尿が出にくくなる排尿障害、頻尿、残尿感、夜間多尿といった症状が出てきます。ガン細胞がさらに尿道や膀胱に広がっていくと、排尿痛や尿もれ、ひと目でわかる血尿が認められます。そのうちに尿が出なくなってしまうこともあります。やがて、ガン細胞はリンパ節や骨も転移します。リンパ節や骨に転移してしまうと下肢のむくみや痛みのほか、下半身麻痺を起こす場合があります。

検査と診断

前立腺がんは早期では症状がないので、前立腺腫瘍マーカー検査(PSA)で早めに診断することが大切です。この検査は血液検査をすることで測定できます。病気の診断、進行度、治療効果の判定、再発したかどうか、予後などあらゆる面の予測が可能になります。ですが、前立腺腫瘍マーカー検査をしても数値があまり上がらず、確認できないものも中にはあるので注意しなければなりません。


このほか、直腸診で前立腺のかたさを確認し、どれくらい病気が進行しているかを調べます。そして経直腸超音波検査を行い、前立腺全体の大きさを診ていきます。この超音波検査は、膀胱に尿がたくさんたまっている状態でチェックします。これらの検査の結果、前立腺がんが疑われた場合、針生検で組織を採取して、ガンの組織を調べます。針生検は麻酔の必要がなく、痛みもほとんどなく検査が受けられます。こうして確定診断が下されれば、ガンの広がり具合を診るためにCTやMRI検査などの画像診断が行われます。

治療法

「前立腺がん」の治療法には、主にホルモン療法、手術、放射線治療があります。「前立腺がん」の進行には男性ホルモンの分泌が関係していると考えられているため、その男性ホルモンを抑えることで、ガンの進行を止めてしまおうというのがホルモン療法です。抗男性ホルモン薬の投与などによって、治療が行われます。また、手術は前立腺全摘出術というものを行います。一般的な方法としては、尿失禁やED(勃起障害)を防止する目的で、これらに関連する神経を残しつつ、前立腺を摘出します。病院によっては腹腔鏡下手術を行っているところもあります。体への負担が少なく、早く回復する点がメリットといえます。さらに、放射線治療も行います。これは、転移が見られない場合、または転移したガンによる痛みを取り除くために効果的です。あまりにも高齢で手術ができなかったり、本人が手術を拒否した際にも適しています。


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