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膠原病

膠原病は、1つの病気を指すのではなく、細胞と細胞とを結びつける組織に、何らかの炎症が起こる病気の総称のことです。膠原病にはさまざまな病気があるので、症状に合わせた治療を行う必要があります。ここでは、膠原病の中で代表的な病気の主な症状や治療法などを説明していきましょう。

どんな病気?

膠原病というのは、何か1つの病気のことを指しているのではありません。

私たちの体内にはいろんな臓器があり、それらの臓器にはみんな細胞同士を結びつける結合組織というものが存在します。

その部分に病変が起きる病気の総称を膠原病といいます。この膠原病の原因として考えられていることは、自己免疫の異常ですが、なぜ自己免疫の異常が起こるのかはわかっていません。


ここで、膠原病といわれているすべての病気は紹介しきれないので「関節リウマチ」「全身性エリテマトーデス」「ベーチェット病」「シェーグレン症候群」の4つを取り上げようと思います。次の項目で、それぞれの主な症状を紹介しましょう。

主な症状

膠原病に共通する全身症状としては、発熱や全身の倦怠感、疲れやすさなどが挙げられます。そのほか、各病気によって臓器症状があらわれます。たとえば「関節リウマチ」であれば関節のはれ、「全身性エリテマトーデス」であれば皮膚や腎臓の症状といったように、病気ごとに異なった症状が見受けられます。

「関節リウマチ」

膠原病患者の中でも「関節リウマチ」を患っている人が一番多く、30~50代の女性によく見られます。腕、指、脚などいくつもの関節が炎症を起こし、症状が進むと関節が機能しなくなってしまいます。関節の痛み、こわばり、はれ、熱感のほか、全身症状として、全身の痛みや脱力感などが認められます。

「全身性エリテマトーデス」

「全身性エリテマトーデス」は、20~30代の女性に多く発症します。関節の痛みや日に当たる皮膚にできる赤い斑点、両側の頬にできる蝶形の赤い斑点、ネフローゼ症候群といった症状が出ます。さらには、うつ状態や不眠などの精神症状を認めることもあります。


「ベーチェット病」

「ベーチェット病」は、男女で発症にそれほどの差はなく、ともに20~40代によく見られます。初期症状として、口の中の粘膜にアフタ性潰瘍ができます。また、肌が敏感になって、腕や脚に痛みを伴った赤い発疹が出ます。症状が進むと、目にも症状が見られます。眼痛、充血、羞明、視力低下…最終的には失明する場合もあります。

「シェーグレン症候群」

「シェーグレン症候群」は、40~60代の女性に多く、涙腺や唾液腺などの炎症によって、涙や唾液が出にくくなったり、ドライアイまたはドライマウスの症状が見られます。また、「関節リウマチ」や「全身性エリテマトーデス」などと合併しやすいといわれています。

検査と診断

膠原病が疑われたら、まずどの病気かを突き止めるための検査を行う必要があります。

基本的な検査は、血液検査と画像診断、生検になります。血液検査では白血球、赤血球、血小板の数を調べます。

その数が極端に多かったり、少なかったりすると病気発見の手がかりになります。さらに、自己抗体の種類をチェックすることで、膠原病の診断に役立ちます。

画像診断では、X線検査や超音波検査、MRI検査などを行い、病変の状態などを診ます。一方、生検は主に発疹症状が見られる際、皮膚の一部を切り取って調べます。

治療法

そもそも膠原病は発症原因がはっきりとわからないので、根本的な治療法が今のところはありません。免疫異常の病気といわれているため、一般的にはその免疫を抑制する治療を中心に行います。

免疫抑制剤やステロイド薬を使ったりしながら炎症を抑え、痛みを和らげていくことが大事です。

「ベーチェット病」にはコレ、「シェーグレン症候群」にはコレというように、各病気に見合った適切な治療をしなければなりません。

併せて、膠原病は特に薬の量の調節などが重要なポイントになるので、定期的な受診を忘れず、根気よく治療を続けましょう。


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