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白血病

“血液のガン”ともいわれている白血病は、命にかかわる怖い病気ですが、医学の進歩によって適切な治療を受けることができれば、完治も期待できるようになりました。ここでは白血病の主な症状、検査、治療法などを説明していくことにしましょう。この病気が疑われるときは、血液の専門医のいる病院を受診してください。

どんな病気?

血液は酸素を運ぶ赤血球、細菌やウイルスなどを退治する白血球、血管壁に張りついて止血する血小板などの血球、それから血漿(けっしょう)という液体から成っています。

これらの血球成分は骨髄という骨の内部でつくられています。この骨髄の中で、成長しきっていない白血球が異常に増え、正常な血液の増殖が抑えられてしまう病気を白血病といいます。

また、増えた白血球がガン化することから、この病気は“血液のガン”ともいわれています。


白血病は、増殖細胞の形態から急性と慢性に分けられ、さらに血球の性質からリンパ性と骨髄性に分けられます。急性の場合は症状急激に進行し、慢性の場合はゆっくりと進行していくのが一般的です。日本では慢性の多くが骨髄性とされています。

主な症状

病気のタイプによって、この白血病にはこの症状というように決まったものはなく、さまざまな症状があります。代表的なものとしては、発熱、全身の倦怠感、動悸・息切れ、喉の痛み、咳、下痢、青あざ、鼻血、歯茎のはれ・出血などの症状が見られます。また症状が進行すると、骨や関節の痛み、肝臓や脾臓のはれ、リンパ節のはれ、頭痛、吐き気といった症状があらわれます。


リンパ性にしても骨髄性にしても急性白血病の場合は、初期の段階で発熱や喉の痛みなどを訴えるため、風邪と思って病院を受診して発見されることも少なくありません。ところが、慢性白血病の場合は、症状の進行が緩やかなので初期段階では無症状のことも…。健康診断で血液検査を受けた際に見つかることがあります。

検査と診断

白血病が疑われたら、まずは血液検査を行い、血球数と白血球分画を調べます。さらに末梢血中に異常細胞があるかどうかを確認します。異常細胞の有無のチェックは、診断にとても役立ちます。加えて、白血病の診断には骨髄検査が欠かせません。この骨髄検査では、顕微鏡を使って細胞の性質を診ます。外来で行うことができる検査なので、必ずしも検査入院の必要はありません。また、細胞表面マーカーや染色体検査を行うことにより、白血病の病型を確定することができます。

治療法

白血病に対する治療法は、急性と慢性で異なります。白血病に対しては強力な治療が一般的なため、肺炎などの合併症や吐き気、脱毛といった副作用が出ることもあります。それらの症状を緩和するために行う支持療法も重要です。

急性白血病の治療

抗がん剤を使った化学療法が中心です。行われる治療法の多くは、寛解導入療法というもので抹消血液や骨髄の中に異常細胞がない状態にすることを目的とします。このほか、地固め療法といって寛解導入療法を行ったあと、残った異常細胞を完全に消すための治療をします。何度か化学療法を繰り返します。そして治療後、完全寛解状態を保ったまま、再発することなく5年過ぎれば治癒となります。

慢性白血病の治療

これまで慢性骨髄性白血病に対して色んな治療法が行われてきましたが、どれもそれほど効果が得られず、最終的には造血幹細胞移植療法に頼るしかありませんでした。ですが、2001年に新しい飲み薬が日本でも承認され、その効果が期待されています。また、骨髄移植はドナーが見つかるまでに時間がかかることもあるため、最終手段として検討されます。一方、慢性リンパ性白血病は日本では比較的少ない病気といえるでしょう。有効な治療法が確立されていないので、化学療法で症状を和らげます。病状に合わせて、免疫抑制剤の投与や放射線治療などを行います。


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