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糖尿病

生活習慣病と言われる糖尿病。患者数は年々増加しています。糖尿病になると一生治らないと勘違いされている人も多いようですが、一生治らないのではなく、一生血糖値のコントロールが必要だということです。もちろん自己管理と治療を怠らなければ、血糖値は安定していきます。

どんな病気?

よく、尿に糖が出るから糖尿病というように解釈されることがあります。糖尿病は膵臓で作られるインスリンが足りなくなるか、インスリンの作用が妨げられて、血糖が必要以上に増えてしまう病気のことを言います。高血糖状態が続くことで使わない糖が尿に排泄されるのです。

インスリンが不足する原因として、インスリンを作る膵臓にあるβ細胞が破壊されて、インスリンが製造できない状況にあること。または、正常にインスリンが作られているにもかかわらず、その効果が妨げられている場合になります。どちらが原因にしても、ブドウ糖がうまく利用されずに血糖が増えてしまい、糖尿病になるのです。

1型糖尿病インスリンが作れなくなり、インスリン注射で補わなければいけない。
2型糖尿病インスリンの働きが不十分なタイプ。運動と食事療法で血糖値をコントロール。

主な症状

糖尿病に目立った症状はありません。そのため、自分が糖尿病だと気づかずに、症状が現れる頃には糖尿病もかなり進み、合併症の心配が出てきます。

糖尿病初期の症状をしいてあげるとすれば、だるさと喉の渇きです。これは糖尿病ではなくても起こることですので、目だった症状として捉えられず、病気に気づくのが遅くなります。仕事をしていると疲れやすくなり、朝の目覚めも体が重く感じるでしょう。これが通常の疲れから来るだるさなのか、糖尿病からくるだるさなのかは、糖尿病の検査をしてみなければ分かりません。喉の渇きは糖尿病でも良く知られていますが、味の濃いものを食べたとき、暑くて汗をかいたときなども喉が渇きます。糖尿病で喉が渇くのは、血糖値が高くなると、細胞が脱水状態になるからです。血液の中にブドウ糖が多くあると、浸透圧が関係し、水分が奪われてしまうのです。そのため、尿量が増え、水分が体外に出てしまうことになるのです。

糖尿病が進むと

糖尿病になると甘い物を好む傾向になり、食欲も亢進します。そのため、糖尿病と分かった頃にはずいぶんと体重が増えている人が多く、糖尿病が進むと、体重減少の症状が現れます。急激に体重が減るのは脱水が原因です。インスリンが働かなくなるとブドウ糖が使われることもなく、代わりに脂肪がエネルギーとして使われるようになるので体重が減少します。

また、糖尿病が進むと、合併症の心配もしなければいけません。3大合併症として、腎症、網膜症、神経障害が挙げられます。この他にも動脈硬化や心筋梗塞、脳血管障害、足の壊疽、糖尿病性昏睡など、命にかかわる合併症ばかりですので注意が必要です。

検査と診断

尿検査だけをして、糖が出ているからと言って即糖尿病とは診断されません。糖尿病の診断には、血糖値の変化と尿糖の変化を数時間おきに検査する必要があります。経口ブドウ糖負荷検査といい、75gのブドウ糖水溶液を飲み、意図的に血糖値を上昇させ、一定時間ごとに採血と採尿を行います。糖尿病と診断されるのは、2時間後の血糖値が200mg/dl以上の場合です。

治療法

糖尿病の治療法は、根本的に食事療法と運動療法で血糖値をコントロールすることにあります。糖尿病だからといって、食べていけないものはありません。コレステロールの摂取を制限し、カロリーを摂りすぎないようにすることです。栄養のバランスを考え、多くの種類の食品を摂るようにします。

運動は、ウォーキングや水泳など、有酸素運動をしましょう。運動することで血糖値も下がり、心肺の機能もアップします。

低血糖症

低血糖は、血糖値が60mg/dl以下になった状態のことです。空腹感と共に、脱力感や手指の震え、冷汗、動悸などの症状がでます。食事の量がいつもより少なかったり、いつもより食事の時間が遅くなったり、激しい運動のあとなどに起こります。

低血糖が起こったら、すぐにブドウ糖を10gか、砂糖10~20g、または糖質が含まれているジュースなどを飲みます。チョコレートや飴はすぐに効果が出ませんが、ないよりはいいでしょう。糖尿病と診断されたら、低血糖時のためにブドウ糖を持ち歩くのが理想ですが、ブドウ糖にも賞味期限がありますので注意が必要です。

意識がなくなったら

低血糖を起こして意識を失ってしまったときのために、自分が糖尿病患者であることを周囲に知らせるためにも、常に糖尿病健康手帳やカードを携帯しましょう。病院でブドウ糖注射をしてもらう必要があります。そうならないためにも、低血糖には十分に注意しなければいけません。


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