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赤痢

赤痢は細菌性赤痢とアメーバ性赤痢があり、一般的に赤痢と言うと、細菌性赤痢のことを言います。昔は赤痢と言うと、あっという間に感染が広がるとても怖い病気でした。現在でも感染症には変りはありませんので注意が必要です。

どんな病気?

赤痢とはどんな病気なのでしょうか。細菌性、アメーバ性、それぞれ説明していきましょう。

細菌性赤痢の場合

腸に赤痢菌が感染して起こる感染症で、A~D群まで4つのグループに分類されています。D群による赤痢が多く、日本国内での感染は稀で、多くは熱帯地方や亜熱帯地方への海外旅行で感染するケースが多く、感染経路も、赤痢菌が混じっている食べ物や飲み物を口にすることから感染します。

アメーバ性赤痢の場合

赤痢アメーバ原虫による大腸の感染症で、細菌感染症ではなく、寄生虫症に分類されています。赤痢アメーバの嚢子に汚染された食べ物を口にすることで感染します。日本でも多くの人が感染し、海外での感染は少ないという特徴があります。同性愛者や集団施設での生活者などに多くみられます。

主な症状

赤痢の主な症状は下痢です。赤痢以外でも下痢をする病気は数多くありますので、自己判断せずに受診しなければいけません。

細菌性赤痢の場合

赤痢菌で汚染されたものを口にして1~5日で下痢や発熱、腹痛などの症状が現れます。1~2日で発熱は自然にさがり、下痢は軟便から水溶便まで様々で、血便が出ることもあります。重症の場合は膿粘血便を少量出すことを繰り返します。

アメーバ性赤痢の場合

アメーバ性赤痢で症状が現れるのは、全体の5~10%です。下痢、しぶり腹、粘血便、鼓腸、排便時の下腹部痛などがあります。悪化すると、腸穿孔を起こしたり、腹膜炎を起こす場合もあります。

検査と診断

赤痢はどうやって検査し、診断されるのでしょうか。

細菌性赤痢の場合

他の病気でも同じような症状が出るものもありますので、腸炎などの他の病気と区別する必要があります。赤痢菌を便から分離することで診断が出来ます。

ただの下痢だと、自己判断で下痢止めを服用したりせず、細菌性赤痢に感染している可能性があれば、すみやかに受診しなければいけません。特に食品関係者は早急に受診しましょう。2次感染を防ぐためにも石鹸での手洗いを徹底し、しっかりと洗い流します。

細菌性赤痢は、感染症法によって2類感染症に指定されています。病院で細菌性赤痢と診断されたり、疑いがあるとされたときには、保健所の調査がありますので、協力しなければいけません。

アメーバ性赤痢の場合

便や膿瘍液の中に、赤痢アメーバ原虫がいるかどうか、顕微鏡で確認して診断します。確実な方法は、腫瘍抗原たんぱく質酵素抗体法で検出したり、原虫のDNAをPCRで増幅して直接赤痢アメーバ原虫の存在を確認する方法です。

治療法

細菌性赤痢の場合

ニューキノロン系の抗菌薬などを使って治療を行います。

アメーバ性赤痢の場合

メトロニダゾールやチニダゾールの経口投与を行います。重症の場合は静脈注射でデビドロエメチンなどが使われます。


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