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コレラ

コレラは日本でほとんどみられない病気ですが、発展途上国ではまだ日常的に流行している病気で、1992年には新型コレラがインドで発生して、日本にも持ち込まれました。日本の感染症法で2類感染症に指定されているほか、WHO(世界保健機関)では、検疫伝染病として監視しています。

どんな病気?

コレラ菌がコレラ毒素を発生させて起こる急性胃腸炎です。

コレラ菌に汚染された水や、加熱が十分ではない魚介類を食べることによって感染します。

これまでは海外旅行でコレラにかかる人がほとんどでしたが、輸入品からコレラに感染したと考えられる症例がいくつか見つかっています。

特に、エビやカニには注意して、しっかりと過熱してから口にするようにしましょう。

主な症状

コレラ菌が体に入り、2~3日の潜伏期間をおいて突然下痢と嘔吐で発病します。白っぽい、米のとぎ汁状の下痢便が大量に何度も出て、体液が急激に失われて脱水症状を起こします。大量に水溶便が出るにもかかわらず、腹痛はありません。体温の低下、眼球の陥没、声枯れの症状が出て、脱水症状から皮膚から水分がなくなり、シワシワになります。病状が進行すると、意識障害や痙攣が起こり、最悪の場合、死に至る恐ろしい病気です。 発熱も腹痛もないので、病院に行くのが遅くなる傾向があります。

検査と診断

コレラ菌を便から検出し、発病していなくても、コレラ毒素を持っていると分かった段階でコレラと診断されます。検査には時間がかかり、すくなくとも2~3日は必要です。診断がコレラと確定すると、医師は保健所に届け出ます。海外渡航歴があり、コレラの症状が出ている場合は、帰国したときに検疫所に相談しましょう。

治療法

コレラの治療は、全身状態を輸液で改善すること、抗菌剤でのコレラ菌の除菌、下痢の期間を短くし、感染の拡大を防止することを目的として行われます。

中でも輸液は重要で、乳酸リンゲル液を嘔吐や下痢がひどいときに、静脈内に点滴で注入します。

脱水症状がひどいときには、1日に10リットル以上の輸液が必要になります。

下痢がそれほどひどくない場合は、スポーツドリンクを経口輸液として、1日1~2リットル飲むようにします。

スポーツドリンクは、薄い糖分と塩分の入った水分が腸から吸収され、脱水症状を起こしている時に効果があります。

下痢の期間を短縮させたり、早期の排菌停止には、抗菌薬が効果を発揮します。


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