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大腸がん

大腸は、小腸から結腸、下行結腸、直腸、肛門に至るまでの1m80cmに及ぶ、腸全体の呼び方のことを言います。直腸は3つに分けられていて、直腸S状部、上部直腸、下部直腸になりますが、がんが発生した場所によって、結腸がん、直腸がんと呼ばれています。これらをまとめて大腸がんと呼んでいます。

どんな病気?

大腸がんで最も多いのが直腸がんで、全体の約40%になり、S状結腸がんが約30%、上行結腸と盲腸がんで約20%になります。

危険因子としては、潰瘍性大腸炎のある人、クローン病のある人、大腸ポリープの家族歴のある人は、リスクが高くなります。

また、食生活も大きく影響していて、脂肪やたんぱく質の多い、肉やバターなどを多く摂ったり、反対に、麦や芋、野菜などの食物繊維の摂取が減ってきていることが影響しています。高脂肪食や高たんぱく食は、腸内細菌を腸の中で変化させ、結果、発がん性物質ができ、大腸の粘膜にがんを作ると言われています。

食物繊維は便のかさを増す働きがあり、不足すると便の量も少なくなります。そのため、発がん性物質を含んだ便がいつまでも腸の中に留まり、がんになりやすくなってしまうのです。こうした食生活が、大腸がんを増加させている原因になります。

主な症状

最も多く、分かりやすい症状として、排便時の出血が挙げられます。便に血がついている場合、便と血が混じっている場合、排便後に使ったペーパーに血がついている場合など、様々なケースがあります。

真っ赤な鮮血の場合、直腸がん、S状結腸がんの出血で、すぐに自分でも自覚できます。鮮血ではなく、黒っぽい古い血液の場合は、上行結腸がん、盲腸がんので、出血に気づかない場合も多いです。出血に気づきながらも、痔との区別がつかず、様子を見るために3ヶ月以上病院を訪れない人も多いですが、血便が認められたら、なるべく早く病院を受診しましょう。

その他の症状として、便秘や下痢、腹痛、腹部の腫瘤などがあります。気づいたらすぐに医療機関へ行きましょう。

検査と診断

スクリーニング検査を行って、便の潜血反応を調べます、赤身の肉を除く、食物繊維の多い食事を便を取る3日前から摂るようにします。触診も行われ、そこから得られた便も検査することになります。

大腸がんのリスクが高い人には、大腸内視鏡検査も行います。このときがんが見つかったら、その場で内視鏡による切除が行われます。大腸ポリープが見つかることもあり、切除するか残すかは、医師が判断します。

治療法

大腸がんの主な治療は手術になります。早期発見、早期治療で70%の大腸がん患者が治癒しています。

結腸がんの場合、がんに侵されている場所と、そのまわりのリンパ節を摘出してから腸を再びつなぎます。

大腸壁が、がんによって穴があいてしまっている場合や、限られた回りのリンパ節に転移がある場合、目に見えるがんを手術で全て摘出してから化学療法を行うことで、生存期間が長くなります。

直腸がんの場合、様々な手術の方法があります。肛門と直腸を全て摘出する場合は、人工肛門の形成術が行われます。

直腸壁が、がんによって穴があいてしまっている場合や、限られた回りのリンパ節に転移がある場合、目に見えるがんを手術で全て摘出してから化学療法を行うことで、生存期間が長くなります。また、その後、放射線療法を行うと、残っている腫瘍の増殖を抑えて、再発を遅らせることも可能です。

結腸や直腸、リンパ節、腹腔粘膜、その他の臓器に転移してしまっている場合、手術だけでの完治は望むことができません。術後の補助療法として化学療法が行われていますが、これだけで生存期間が長くなるのは期待できません。


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