不眠症もナルコレプシーも、どちらも睡眠に関する病気です。日常生活に支障をきたすこともありますので、心地の良い、質の良い睡眠をとるようにしなければいけません。どちらも睡眠障害の中の1つになります。
不眠症と過眠症、それぞれどんな病気なのでしょうか。
不眠症は、平常時と比べて睡眠時間が短くなり、身体や精神に不調が出てくる病気です。不眠の要因となるものには様々なものがあります。
身体的要因 |
痛み、痒み、発熱、喘息発作など |
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心疾患 |
狭心症、心不全など |
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呼吸器疾患 |
気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群など |
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消化器疾患 |
逆流性食道炎、胃潰瘍など |
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内分泌代謝疾患 |
甲状腺機能亢進症、クッシング症候群など |
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脳神経障害 |
脳血管障害、パーキンソン病など |
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皮膚疾患 |
アトピー性皮膚炎など |
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酢民関連運動障害 |
周期性四肢運動、PLM、むずむず脚症候群など |
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生理学的要因 |
睡眠環境としてふさわしくない生活環境。環境の変化、寝室の騒音、温度や湿度など |
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心理的要因 |
ストレス、精神的なショック、生活の中での不安など |
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精神医学的要因 |
鬱病、統合失調症、神経症など、全ての精神疾患 |
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薬理学的要因 |
ステロイド、甲状腺剤、降圧薬、アルコール、たばこなど |
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ナルコレプシーは、日中、場所や状況に関係なく起きる、強い眠気の発作を症状とする睡眠障害です。笑いや喜び、怒りなどの感情が誘因になる、カタプレキシー(情動脱力発作)を伴う人も多くみられます。金縛りや幻聴、幻覚を入眠時や起床時に経験する人もいます。
1日の睡眠時間は健常者と変わりませんが、夜中何度も目が覚める中途覚醒や幻覚、金縛りを体験するために、睡眠が妨げられます。
『居眠り病』や『過眠症』とも呼ばれていますが、専門医が少なく、ナルコレプシー患者は正しい診断や治療が受けられない、周囲の理解を得られないなどの負担がかかります。
原因は、オレキシンという物質が欠乏していることと関係しています。オレキシンを作る神経細胞が消滅していることが原因ではないかと考えられています。
不眠症、過眠症、それぞれの主な症状です。
不眠症は、それぞれの症状によって大きく4つに分けることができます。
入眠障害 |
寝つきが悪いために中々眠れない。眠れるまで30分~1時間以上かかる場合と定義されている。 |
中途覚醒 |
何度も朝起きるまでに目が覚めてしまう。中高年に多い。 |
早朝覚醒 |
目覚める時間が早く、二度寝することができない。 |
熟眠障害 |
睡眠時間は十分でも、眠りが浅く、熟睡感が得られない。 |
ナルコレプシーの症状は、大きく6つに分類することができます。
睡眠発作 |
突然、日中に強い眠気に襲われる発作。 |
カタプレキシー |
笑いや喜びなどの感情が昂ぶった時、抗重力筋が突然脱力するという発作。全身性だと倒れてしまう発作で、部分発作として、膝の力が抜ける、ろれつが回らなくなるなどの症状が出ます。 |
入眠時幻覚 |
睡眠発作を起こして睡眠に陥った時や、夜の入眠時に現実感の強い幻覚を見ることがあります。入眠直後にレム睡眠になるために、とても現実感を伴う夢を見ている状態になります。寝入りばなに霊を見たというケースは入眠時幻覚によるものが多いです。 |
睡眠麻痺 |
金縛りの状態のことを言います。意識はあり眼もあいていますが、随意筋を動かすことができません。 |
自動症 |
眠った感覚も記憶もないのに、直前にとった行動や行為の記憶がない状態です。 |
中途覚醒 |
夜中、何度も目が覚めたり、幻覚や金縛りがあること。睡眠構築の乱れもあり、熟睡ができません。 |
ぐっすり眠れるためにはどのような治療が行われるのでしょうか。
不眠症の治療には、薬物療法と、薬物を使わない方法が行われます。
薬物療法 |
睡眠導入剤や、抗ヒスタミン剤、精神安定剤、抗欝薬などが使われます。睡眠薬は常習性があるので、必ず医師の診断の下でしようするようにしなければいけません。必ず医師や薬剤師の指示を守り、自己判断で中断してはいけません。 |
非薬物療法 |
体内時計を正しくするために、起きたら日の光を浴びましょう。神経が高ぶって眠れなくなるので、夕方移行には運動を控え、日中に適度な運動を行います。寝る直前に軽いストレッチなどを行い、眠気がきてから布団に入ります。眠る時間にこだわりすぎないのがコツです。眠る前に暖めた牛乳を飲み、カフェィンの入った刺激物は日頃から摂らないようにします。脳への刺激が強い音楽、インターネット、テレビ、ゲームなどは寝る1時間前にはしないようにします。寝酒は眠りが浅くなるのでやめましょう。 |
眠気を中枢神経刺激薬を使うことで抑制することができます。カタプレキシーや金縛りの頻度を減らすには、三環系抗欝薬やSSRI、SNRIを使います。