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下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は、足の静脈にできる静脈瘤で、動脈瘤同様、静脈にコブのようにふくらむものです。命にかかわるものではありませんが、足がだるくて重く、鈍い痛みなども発生しますので、患者本人にはとても辛いものになります。

どんな病気?

足の血管がボコボコに膨らみ、うねった状態になります。特にふくらはぎに多く出来ます。下肢静脈瘤には2種類あり、皮膚に近い静脈の、表在静脈の弁が障害され、立っていると静脈血が重力で逆流してうっ帯する『一時性静脈瘤』と、深部静脈が塞がってしまい、代償的に表在静脈がふくれあがる『二次性静脈瘤』があり、一般的には静脈瘤といえば、一時性静脈瘤のことを指します。

静脈弁が先天的に弱い場合に発生しやすいことから、家族に下肢静脈瘤の人がいるとなりやすいと言えます。

下肢静脈瘤の原因は?

下肢の血液は、動かしたり歩いたりする足の運動で心臓に戻ります。静脈には弁がついていて、重力に負けて血液が下に逆流してしまうのを防いでいます。足の付け根や膝の裏など、太い静脈血管の合流する部分で逆流を防止する弁が壊れやすく、弁が壊れることで血液が逆流し、下肢に血液がたまってしまい、静脈がコブ状にふくらんでしまいます。

静脈瘤を悪化させる要因として、高齢であることや、肥満や妊娠、外傷などがあります。その他にも、暖かい場所での立ち仕事や、長時間座りっぱなしでいると下肢静脈瘤がひどくなります。

主な症状

足の静脈がコブのようにふくらみ、足がつりやすくなり、疲れやすく、むくむようになります。皮膚の色も変色し、痒みも出現します。ひどくなると足に潰瘍ができ、潰瘍が破れて出血する場合があります。

治療法

下肢静脈瘤の治療方法にはいくつかあります。自分の症状に合った方法で治療していきます。ここでは6つの治療法を取り上げていきます。

圧迫療法

下肢に、医療用の弾性ストッキングや弾性包帯で、適度な圧力を与えます。こうすることで、余分な血液が下肢にたまるのを予防し、下肢の深い部分にある静脈への血流を助けます。弾性ストッキングを使用する目的は、下肢静脈瘤の進行防止と現状維持なため、静脈瘤が治るものではありませんが、治療を行う上でとても大切なものです。

硬化療法

軽度の下肢静脈瘤に行われる方法で、静脈を引き抜いたり縛ってしまわずに、硬化剤の薬剤を注入して、静脈内の壁同士をくっつけたり、血栓を故意に作って詰まらせてしまいます。

静脈抜去手術

ストリッピング手術とも呼ばれ、古くから下肢静脈瘤の治療として行われているもので、弁がうまく働くなった静脈を引き抜く手技になります。全身麻酔か下半身麻酔で行い、通常5~7日の入院が必要ですが、施設によっては日帰り手術を行っているところもあります。異常のある静脈を抜いてしまいますので再発率も低く、確実な方法と言えるのですが、静脈を抜くことで周囲の知覚神経にダメージを与えることもあります。

高位結さつ手術

静脈抜去手術のように血管を抜いてしまう代わりに、弁に異常を起こしている静脈と、本幹と呼ばれる深い部分の静脈の合流する部分を縛り、切り離してしまう手術です。日帰り手術が可能な治療方法です。

レーザー治療・弁形成術・内視鏡手術

この治療法は、下肢静脈瘤の中でも最も軽い、網目状・くもの巣状と呼ばれる静脈瘤に硬化のある治療方法です。ただし、症例がまだ少なく、治療を行った後にヤケドのようになってしまうこともあるようで、あまり一般的な治療法ではありません。

静脈内レーザー治療

下肢静脈瘤の最新治療と呼ばれている方法で、レーザーブローブを静脈の中に挿入し、血管の内側をレーザーで焼いてしまう高度な治療法です。


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