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やけど

誰でも1度は経験したことがあると思われるやけど。注意さえしていれば経験することはないのですが、いくら注意していても、やけどをしてしまうときもあります。処置が悪いと跡が残ってしまいますので、そのままにせず、きちんと手当てをしなければいけません。

どんな病気?

皮膚の組織が熱で破壊され、皮膚の持つべき防御機能が失われてしまった状態をやけどと言います。熱傷の程度は、熱の温度と皮膚に受けていた時間によって決まりますが、瞬間的に高温の熱を受けた場合のやけどは比較的浅いもので済みますが、低温でも長時間熱を受け続けていると、深いやけどになってしまいます。 原因は熱湯が最も多く、暖房器具やバイクの排気管などがあります。高齢者の場合、仏壇のロウソクの火やガスコンロの火が衣服に燃え移り、やけどを負うことがありますので注意が必要です。低温でのやけどの場合、一見するよりも損傷が深くなっています。原因のほとんどは日常生活の中に潜んでいます。注意して行動するだけで、やけどは防ぐことが出来ます。

主な症状

初期症状として、強い痛みがあります。やけどが深い場合は神経が侵され、痛みを感じない場合があります。やけどの深さで1~3度に分けられています。

1度熱傷

やけどの中では最も軽く、表皮だけがやけどを受け、ヒリヒリと痛み、皮膚も赤くなりますが、水疱は出来ずに1週間以内に治ります。

2度熱傷

やけどが皮膚の真皮にまで達しているやけどです。やけどを受けて24時間以内に水疱ができます。同じ2度熱傷でも、浅い場合は2~3週間で治って跡も残りませんが、深い場合は治るまで3週間以上かかり、やけどの跡も残ります。

3度熱傷

やけどを起こした皮膚は壊死し、神経にも影響しているために痛みを感じません。皮膚の表面は白くなるか黒く焼け焦げてしまった状態になります。やがて壊死した皮膚は脱落し、そのあとは深い潰瘍になります。
やけどが広範囲の場合、尿が少なくなったり頻脈になったりします。やけどの面積が10%以上の場合、ショック症状を起こすこともあります。
深いやけどが治ったあとは、皮膚はケロイド状になり、関節の場合はひきつれが起こって、曲げ伸ばしの時に不都合を感じます。

検査と診断

針を使い、痛覚試験を行って、3度熱傷かどうかを調べます。傷みがある場合はこの検査は行いません。やけどの範囲が広い場合、血圧と尿の量を調べますが、合併症を起こす可能性もありますので、しっかりとした観察と検査が必要になります。

治療法

やけどを負ったらまずしなければいけないことは、流水で冷やすことです。

衣服の上からやけどをした場合、無理に脱がずに衣服ごと流水で冷やします。

目安としては、痛みがなくなるまで20~30分ほど冷やします。

最初に冷やすかどうかで、あとからの治りや感染症に対しても、予後が良くなります。


1度熱傷の場合何もしないか、ステロイドの外用薬を使うだけでよくなります。

2度熱傷の場合水疱を消毒し、針を刺して中の液体を抜きます。水疱の皮を破ることはしません。ワセリンなどをガーゼに伸ばして患部にあてて、濡らさないようにします。顔の場合は、ガーゼはあてません。

3度熱傷の場合壊死した組織を取り除きます。やけどが広範囲の場合、早期に輸液を行わなければ、ショックを起こして命が危ぶまれます。

日焼け

紫外線の多いときに、長時間日光にあたっていると、皮膚がやけど状態になります。これをサンバーンとよびますが、皮膚は腫れ上がり、痛みを伴います。症状が強くなると水疱ができます。

焼けすぎて真っ赤になった場合、消炎薬やステロイド薬を使用しますが、水疱ができた場合は、やけどの治療と同様の治療を行います。


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