いぼができると気になってついつい触ってしまいます。ですが、あまりいじっていると、いぼの周りに傷などがある場合、どんどん増えて行く病気ですので、いぼができたらあまり触らないで、皮膚科の診察を受けましょう。
いぼはウイルス性疣贅とも呼ばれる、皮膚にヒト乳頭腫ウイルスが感染してできる乳頭腫です。
指のささくれなどの小さな傷から入り、皮膚の一番深い部分にある基底細胞に感染すると、次々と増殖していぼを形成します。
中年以降にできるいぼで、年齢と共に増える皮膚の良性腫瘍です。皮膚の老化現象とされていて、誘因として、遺伝的要因や、日光からの露出部分の皮膚の老化が考えられています。表面がザラついていていぼのような形をしていることから、年寄りのいぼと呼ばれていますが、通常のいぼとは違い、他の部分にうつることはありません。
いぼには80種類もの種類があり、タイプによって現れる症状も様々です。ここでは比較的多くみられるいぼを取り上げてみましょう。
尋常性疣贅 |
どこにでもできるいぼで、指先にできると他の部分にうつしてしまうことが多く、足の裏などにできるとたこと間違えやすいです。自己判断で削ったり薬をつけたりせず、皮膚科を受診しましょう。 |
青年性扁平疣贅 |
2~3mmの平たく盛り上がった薄茶色の小さないぼが、顔や手の甲などに出来ます。抗体ができると自然治癒しますが、いぼを刺激すると次々と増えます。 |
尖圭コンジローム |
いぼが外陰部や肛門周辺にできたもので、見た目も悪く、悪臭がします。性行為でうつることもあり、治るまでは絶対に性行為をしてはいけません。必ず医療機関を受診してください。 |
伝染性軟属腫 |
いわゆる水いぼです。小さなものから1cmほどの大きなものまで様々な大きさになり、赤味がかった豆粒のような水泡の中心には、くぼみがあります。全身どこにでも出て、潰すとウイルスがたくさんつまった白いチーズのようなものが出ます。 |
手の平や足の裏以外の全身どこにでもできます。特によくみられるのは顔や頭、胸や背中です。皮膚に近い色から黒っぽいものまで濃さも様々です。大きさも数ミリから2~3cmになるものもあり、ほんの少し盛り上がったものから、しこりになって突出したものまであります。
いぼが出来ている場所や皮膚の状態から、見ただけで診断が出来ます。
一般的には見た目で診断できます。悪性腫瘍などの可能性がある場合には、組織を採取して、生検を行います。
いぼを取り除くには、一般的に液体窒素を使った凍結療法が行われます。綿棒を液体窒素で凍らせて、いぼに数秒間当てて凍らせる方法です。1度で改善しない場合、1~2週間ごとに続けなければいけません。
外見を気にしない高齢者も多く、良性腫瘍だということから、この病気のほとんどは治療対象になりません。治療対象になるものは、良性腫瘍だと診断が確定できないもの、炎症をおこしているもの、ブラシなどで引っかかり、日常生活上で不便を強いられているもの、顔に出来て、見た目に問題があるものが対象です。
液体窒素で治療する凍結療法は、簡単に行えて麻酔も必要なく、多く行われる方法です。治療後1~2週間で自然にいぼが取れます。その他には、手術やレーザー治療、電気外的治療などが行われます。放置していても問題はありませんが、良性とはいえ腫瘍の1つには変りありませんから、あまりいじらないようにしなければいけません。