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脱毛症

次々と髪の毛が抜けていく恐怖は、身内に頭がはげている人がいれば誰でも味わうのではないでしょうか。脱毛症は髪の毛が抜けてしまう病気ですが、様々な種類があります。ここでは代表的な脱毛症を取り上げていきます。

どんな病気?

脱毛症と言っても、数多くの種類があります。このページでは4つの脱毛症について説明していきます。

円形脱毛症

脱毛症の中で最も多いのが円形脱毛症で、そのほとんどは自然に治ります。精神的なストレスや、自己免疫が原因になっていますが、円形脱毛症の場合は脱毛してしまっても、毛包は残っているので、2度と発毛しないということはありません。

壮年性脱毛症

男性型脱毛症、若ハゲと呼ばれるのがこのタイプです。男性に多く見られますが、女性がならないというわけではありません。20歳頃からみられるようになり、年齢が上がるほど患者の数は増加します。

壮年性脱毛症の場合、毛周期における、毛の成長期が短くなり、毛包は小さく、毛は細くて短くなります。このタイプの脱毛症には男性ホルモンが関係していて、ヒゲや胸毛は濃くなる一方、頭は薄くなってしまいます。前頭部や頭頂部が、薄く脱毛してくるのが特徴です。

瘢痕性脱毛症

毛包が破壊されることにより、毛が生えない状態です。毛包があった場所は瘢痕になり、毛包はなくなってしまいます。毛包には峡部と呼ばれる部分があり、そこには毛髪を作り出す毛母細胞の幹細胞があります。何らかの原因で、この峡部が破壊され、幹細胞がなくなることによって。瘢痕脱毛症になります。誘因となるのは、様々な皮膚疾患や細菌や真菌による感染、やけど、外傷などが瘢痕性脱毛症の原因になります。

症候群性脱毛症

疾患があるために起きる脱毛症です。毛周期に乱れがあると毛が抜けます。休止期に入る毛が多いと必然的に毛が少なくなります。毛周期に影響を与えている甲状腺ホルモンに疾患があると、休止期の毛が多くなり、休止期脱毛症になります。薬剤の使用によっても起こる場合があります。

主な症状

それぞれの脱毛症で、どんな症状がでるのでしょうか。

円形脱毛症

頭の毛が、円形に抜けてしまいます。髪の毛が抜ける以外の症状は全くありません。アトピー性皮膚炎や、自己免疫疾患に合併して起こる頻度も高くなります。

壮年性脱毛症

前頭部、頭頂部を中心に、毛が左右対称に細く、薄くなります。それ以外の症状はありません。

瘢痕性脱毛症

瘢痕を作る、慢性円板状狼瘡や限局性強皮症、萎縮性硬化性苔癬、サルコイドーシスなどが頭に発症すると瘢痕性脱毛症になります。毛包が膿をもって周囲の皮膚が赤くなります。進行すると共に脱毛し、ややくぼんだ光沢のある脱毛病変ができます。

症候群性脱毛症

頭髪が1日に5~100本抜けるのは正常の範囲内ですが、それ以上抜ける場合は休止期脱毛症の場合があります。頭部にびまん性の脱毛が起こり、腋毛や陰毛が抜けることもあります。

検査と診断

各タイプの脱毛症の検査について紹介します。

円形脱毛症

脱毛の症状や病歴などから診断が出来ます。自己免疫疾患との合併頻度が多いので、自己抗体の検査も行われます。

壮年性脱毛症

男性の場合、血液中の男性ホルモン値に異常は認められません。女性の場合は男性ホルモン値が上昇しています。

瘢痕性脱毛症

これまでに上記した原因を確認するための検査を行います。

症候群性脱毛症

甲状腺が原因と考えられる場合には、血液中の甲状腺ホルモンと、甲状腺刺激ホルモンの量を測定します。

治療法

脱毛したままは誰でも嫌なものです。しっかりと治療を行いましょう。

円形脱毛症

脱毛部分の免疫を押さえたり、変調させて治療を行います。副腎皮質ステロイド薬や塩化カルプロニウム液を外用として使います。脱毛部分に直接ステロイド薬を注射する方法もあります。

治りにくい円形脱毛症の場合。紫外線治療のPUVA療法が行われます。ソラレンを外用し、脱毛している部分に紫外線UV-Aを照射します。

刺激療法としては、液体窒素凍結治療があります。液体窒素を浸した綿棒を脱毛している部分につけたり、液体窒素スプレーを吹きかけたりします。

壮年性脱毛症

ミノキシジル製剤を使って治療を行います。一般薬としても販売されています。

瘢痕性脱毛症

原因になっている病気治療を行います。原因になっている疾患が治り、瘢痕が残った場合、小さい患部であれば手術で切除し、縫い縮めます。

症候群性脱毛症

甲状腺の働きに異常がある場合は、甲状腺疾患の治療を行います。原因となっている疾患の治療を早めに行うことが必要です。


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