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斜視

斜視は、目の軸がずれている病気で、『ロンパリ』とも表現されます。片方の目はロンドンを見て、もう片方の目はパリを見ていると表現されているのです。外を向いているもの、内を向いているもの、上を向いているものなど、斜視にも色々種類があります。

どんな病気?

眼球の向きが、正常に光が入ってくる軸に対して、常にずれている状態のことを斜視と言います。斜視が片方だけの場合、恒常性斜視と呼び、この状態が長く続くことによって、眼の奥で像を正常に結ぶことができないために、斜視弱視となり、視力の発達が損なわれます。そのままでいるとものが二重に見えたりするために、脳内で斜視眼の像が打ち消されてしまい、両目で見る両眼視機能の発達に影響が出てしまいます。

斜視がある場合でも、交代制斜視と言って斜視眼が切り替わる場合では、均等に両眼に視覚が入るために、両眼視はなくても予後は良好になります。

乳児内斜視

斜視が生後6ヶ月以内に分かった内斜視です。角度が大きいため、交互に左右の眼でものを見ている場合が多く、早期に手術が必要です。手術をすることで、両目でものを見るようになりますが、立体的にものをみる力が不良になることがほとんどです。

間欠性外斜視

小児の外斜視はほとんどがこのタイプで、正常なときと斜視の場合が混在しているタイプです。正常な状態のときは、正常な視覚入力があるために、斜視である状態が短いと、両眼視機能は一般的に良好です。正常な状態に保っているのが困難になると、恒常性外斜視になります。

調節性内斜視

2歳以降に発症することが多く、遠視が中程度で、何かを見る時に過度の調節が必要になり、眼球が内斜して起こります。発祥してすぐの頃は、間欠性内斜視で、眼が内側に寄っている状態が多く、遠視を完全に矯正したメガネをすることで、正常になることが多いです。メガネで十分に斜視を強制できない場合、手術をしなければ治すことはできません。

廃用性斜視

視覚入力が先天性の白内障や眼底疾患によって妨げられた状態が長く続くと、黄斑部の機能が使われなくなるために、斜視が起こります。

偽内斜視

乳幼児の場合、鼻根部の皮膚の発達不足により、見た目が内斜視に見えてしまうもので、眼の位置は正常で、斜視ではありません。治療は一般的に必要なく、間欠性内斜視の場合がありますので注意が必要です。

主な症状

斜視は、放置しておくと視力障害が出るなど、視機能の発達に影響がでるために、早めに見つけて治療することが大切です。

種類

眼球の位置

症状

正常

正常

瞳の中央に、両眼の角膜の反射がある

内斜視

正常

瞳の外側に、角膜の反射がある

外斜視

正常

瞳の内側に、角膜の反射がある

上下斜視

正常

瞳の上下に、角膜の反射がある

治療法

片目だけが常に斜視の状態な場合は、そのままにしておくと弱視になってしまう可能性もあるために、早急に治療する必要があります。治療は、遮閉具を使って正常な方の眼を使わないようにし、斜視の方の眼を多く使うことで、視機能の発達を促す方法がとられます。

手術の方法は、眼球を動かす筋肉が付着している部分をずらす方法がとられます。精密に斜視の角度を測定し、どのくらいずらす必要があるのかが決められます。

交代制斜視

交代制斜視では弱視になることは少ないですが、両眼視機能の発達が妨げられるので、できれば2歳前の早期に手術することが望まれます。

内斜視

遠視からくる調節性内斜視がないか調べ、眼科医による早目のチェックを受けて、遠視を完全に矯正したメガネを装用することで改善されます。

間欠性外斜視

見た目が目立つ場合、できれば小学校に入学する前に手術を行います。成人の場合、眼精疲労やものが二重に見える場合も手術の適応になります。


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