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ドライアイ

ドライアイは呼んで字の如く、眼の表面が乾いてしまう病気です。乾性角結膜炎や涙液減少症も基本的には同じものですが、『ドライアイ』と表現した方が一般的でしょう。昔は問題にもならない病気だったのに、現在ではコンタクトレンズやエアコン、パソコン作業などでドライアイになる人が増加しています。

どんな病気?

涙は少しずつ常に分泌されていて、眼の表面を涙の薄い膜で覆って保護し、栄養を与えています。
涙は、角膜・結膜側から粘液層、水層、油層の3層構造になっています。
この層を作っている涙の量が減り、眼の表面が乾くことによって様々な症状を起こす状態をドライアイと言います。


ドライアイの原因は?

涙の分泌量は、年齢と共に少なくなってきます。特に女性に多い傾向があります。環境要因が関係していて、先にも挙げましたが、眼が乾きやすいコンタクトレンズやエアコン、まばたきが少なくなってしまうパソコン作業などがあります。あまりドライアイの症状がひどい場合には、コンタクトレンズの装用をやめなければいけませんし、パソコンの作業時間も短くしなければいけません。

眼が乾くからといって目薬を頻繁に使っていると、角膜の表面が防腐剤によって傷んでしまうので、使うときは防腐剤が入っていないタイプのものを選びましょう。

重症のドライアイ

環境的要因ではなく、重症なドライアイとして、シェーグレン症候群というものがあります。原因は自己免疫で、自分の唾液腺と涙腺を自分自身の免疫が攻撃してしまい、破壊することによって起こるドライアイです。ドライアイだけではなく、喉の渇きもあるのが特徴です。

スティーブンジョンソン症候群も、とても重いドライアイを起こすという後遺症があり、角結膜のる宵瘢痕混濁を起こし、目に見えて視力が低下してしまいます。この場合、残念ながら治りにくいドライアイと言ってもいいでしょう。

主な症状

一般的な症状として、眼が乾くということが第一に挙げられます。軽いタイプのものでは、眼が乾くというよりも、充血や眼精疲労という症状の場合もあります。
症状が重くなると、視力の低下や眼に痛みが出る場合もあります。
ドライアイの症状は、通常は両目同時に症状が現れ、片方だけということは稀のようです。


初期症状は乾かない?

軽いタイプのドライアイだと、眼があまり乾かないと上記しましたが、眼の乾燥感で眼科を訪れる人は少なく、眼の疲れやショボショボする、まばたきが多くなった、いつも充血している、目やにが出る、眠いわけではないのに眼が開きづらいなどと言った症状を訴えることが多い傾向があります。こうした症状で涙の分泌量を検査すると、ドライアイであることが多いのです。

検査と診断

ドライアイの検査では、涙の分泌量が少なくなっているかどうか調べる必要があります。一般的な方法は、シルマー試験という方法です。この方法は、細長い濾紙を涙点上に挟み、まぶたを5分間閉じます。涙が濾紙ににじんでくるので、その数値から涙の量を計測します。必要に応じ、5分ごとに何度か検査を繰り返し、正しい涙の量を測ります。

治療法

ドライアイを改善するには、涙の分泌量を増やすことです。ですが、現時点では残念ながらドライアイの治療は確立されていません。方法としては、分泌された涙を長く眼の表面に保つようにさせることと、人工の涙を点眼して補うしかありません。
涙を眼の表面で保つ方法としては、フードのついたドライアイ用のネガネを装着し、涙の蒸発を少しでも減らす方法と、鼻に涙が抜けて行く通路を塞いでしまう方法がとられています。涙点が、涙が鼻に抜ける通り道になっていますが、ここに涙点プラグを差し込んで、簡単に通路を塞ぐことができます。


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