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りんご病

りんご病は伝染性紅斑とも呼ばれる病気で、5~9歳の頃に多くみられます。子供の場合、それほど心配しなくてもいい病気ですが、妊娠12~20週までの妊婦がりんご病にかかってしまうと、胎児水腫の心配がありますので注意が必要です。特に治療法もありません。

どんな病気?

りんご病は、りんごのように頬が赤くなることから、りんご病と呼ばれています。原因は、ヒトパルボウイルスB19に感染することによって起こる病気です。
飛沫感染によって感染します。周囲にうつしてしまうウイルスが排泄されるのは、りんご病の特徴の発疹が出るよりも1週間ほど前なので、りんご病の患者を発疹が出てから隔離しても、周囲への感染予防にはなりません。発疹が現れるとほとんど感染力はなくなります。


主な症状

10~20日の潜伏期間を経て、血液の中にウイルスが現れ、気道分泌物への排泄が始まります。子供の場合、りんごのように頬が真っ赤になり、それからレース状の発疹が手足に現れます。1度消えた発疹が、再び現れることもあります。成人では頬が赤くならない場合も多く、全身の倦怠感や手足の発疹、関節炎などの症状だけのこともあり、風疹との区別が必要になります。

普通、数日が過ぎると自然に治りますが、妊婦の感染には注意が必要です。妊婦が感染することでお腹の胎児にも感染し、重度の貧血からの胎児の死亡や、妊娠を継続していけなかったり、胎児水腫を起こす可能性もありますので、注意が必要です。胎児水腫は、お腹の赤ちゃんが貧血になり、心不全を起こして全身が水ぶくれになってしまうもので、赤ちゃんの命にかかわる怖い病気です。治療法もなく、妊娠の経過や出産後、成長発達までを慎重に観察する必要があります。

慢性貧血の人がりんご病にかかると、重い症状を起こすことがあります。

合併症

妊婦がりんご病にかかった場合の合併症は上記したとおりですが、その他にも、一過性骨髄無形発作や持続性感染による慢性貧血を起こす場合もあります。一過性骨髄無形成発作の場合は、濃厚赤血球の輸血が必要になる場合があり、持続性感染による慢性貧血の場合では、免疫グロブリンの投与が必要になる場合があります。

検査と診断

子供の場合、典型的な症状から診断されることがほとんどです。

成人の場合は、風疹との区別をするために、ウイルス検査を行わなければいけません。PCR法で血清中のウイルス遺伝子を検出したり、採血を急性期と回復期に行って、IgG抗体を調べたり、急性期の特異的なIgM抗体を検出することで診断します。

症状が似ているため、全身性エリテマトーデスや関節リウマチなどの病気と鑑別することも大切です。

治療法

りんご病は、症状が現れた時点ですでに感染力はないために、主に対症療法が行われることになります。基礎疾患がない場合は、予後も良好です。特に治療薬もありませんし、自宅で安静にする必要もありません。日光にあてたり、暖かいお湯に浸かると、1度消えかけた発疹が再び出てきて痒みが強くなりますので、注意が必要です。痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬を使い、関節症状が強い場合は鎮痛剤を使います。

保育園や幼稚園、学校は、頬が赤くなったときにはすでに感染力がありませんので、行っても差し支えありません。あまりにも赤味が気になる場合は2~3日様子を見るために休ませてもかまいませんが、安静にする必要はありません。食事もいつも通りでいいでしょう。ほとんど心配のいらないものですが、一応病院は受診しておきましょう。


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