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水疱瘡

水疱瘡は、水痘とも呼ばれるウイルスの感染症の1つです。小児期に多く見られる病気でしたが、成人での抗体保有率が低下しているために、子供だけではなく、大人でもしばしばみられる病気になります。全身に水疱ができますが、つぶしていると痕が残りますので、痒みがありますが意識して触らないようにし、かさぶたが治るまで待ちましょう。

どんな病気?

水疱瘡は子供によくみられる病気で、急性熱性発疹症の1つになります。小水疱が全身に散らばって分布する発疹が出る病気です。

原因は、水痘・帯状疱疹ウイルスに、免疫がない人に初めて感染することで発症します。感染経路は主に空気感染、飛沫感染です。皮膚症状からの接触感染もあり、帯状疱疹患者からの接触感染や飛沫感染もあります。

水痘・帯状疱疹ウイルスは、水疱瘡が治っても、一生、脊髄後根神経節や三叉神経節に潜伏して住み着きます。水疱瘡を経験している一部の人では、加齢や疲労などの要因で水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化し、帯状疱疹を発症します。

1度かかると2度とかからないと思われていますが、感染しても発症しないというだけで、抗体が体内から消えてしまうと、再発症する可能性は十分にあり、実際、再発症した例がしばしば報告されています。

主な症状

約14日間の潜伏期間を経て、突然発熱し、同時に全身に丘疹や小紅斑が散らばってあらわれ、中心に小さな水疱が形成されます。水疱は数日をかけて次々に出現し、徐々にびらんになり、かさぶたになって2~3週間で治ります。発疹の出現は、発病から3日目くらいがピークになります。痒みが強いために、子供の場合は機嫌が悪くなりますし、掻き壊してしまう場合もあります。かさぶたになると痒みも治まります。他の人にうつしやすいのは、発疹が出始める1~2日前から発疹がかさぶたになるまでの期間です。

アトピー性皮膚炎の場合は、皮疹が重症になりやすい傾向があります。水疱瘡の合併症として最も多いのが、二次的な皮膚病変部の細菌感染です。稀な例では、肺炎や脳炎、髄膜炎などがあります。

検査と診断

水疱瘡の診断は、皮膚の状態から簡単に診断することができます。非典型例の場合、他の病気と区別が必要な場合や、診断を早期に確定する必要がある場合には、細胞を水疱の底から採取し、蛍光抗体を使って水痘・帯状疱疹ウイルス抗原を検出します。

治療法

乳幼児期にかかる水疱瘡は、比較的軽症の場合が多いので、安静と非ステロイド性解熱鎮痛薬や抗ヒスタミン薬などを使った対症的な治療を行います。
成人になってから初めて水疱瘡に感染すると、肺炎や脳炎を合併することも多いので、早期治療しなければいけません。発熱している場合はアスピリンの使用を避けなければいけませんので、市販薬を自己判断で飲まないようにしなければいけません。
水疱の上から塗る白いフェノール亜鉛華リニメントは、水溶性なので軽く水で拭くと取れますが、強くこすると水疱が破けてしまいますので注意が必要です。

水疱への注意

水疱を破ったり、無理にかさぶたをはがしたりして、化膿させることによって、その傷の深さにより、うまく皮膚が再生されずに痕が残ってしまう場合があります。特に顔の場合は美容上の問題もありますので、できるだけ痕が残らないようにしなければいけません。そのためには、発病してすぐに病院を受診するべきでしょう。

病院で受診する際、水疱瘡は立派な伝染病ですから、外来で他の人にうつしてしまう可能性があります。そうならないためにも、事前に病院に連絡をして、指示を受けてから受診するようにしなければいけません。


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