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ジフテリア

現在では、三種混合ワクチンの予防接種により、ほとんどジフテリアの患者が出なくなりました。年間でも1~2名という少なさです。ですが、予防接種をしていなければ感染する可能性は大いにありますので、しっかりと予防接種をしておきましょう。ジフテリアにかかったら、完全に治るまで保育園、幼稚園、学校に行ってはいけません。

どんな病気?

ジフテリアは学校伝染病第1種に指定されている病気で、くしゃみなどの飛沫感染でうつります。副反応の少ない精製ワクチンが1981年以降から使われてきて、患者数は着実に減少し、現在ではほとんどみられない病気ですが、ジフテリアにかかり、心筋炎を合併すると命を落としかねませんので、注意が必要です。


主な症状

ジフテリアに感染している人の痰や唾液から飛沫感染し、2~5日の潜伏期間を経て症状が現れます。感染する場所によって、咽頭・扁桃ジフテリア、咽頭ジフテリア、鼻ジフテリア、皮膚ジフテリア、眼結膜ジフテリア、生殖器ジフテリアに分かれます。

鼻に感染すると、血の混じった粘液膿性の鼻水が出るようになり、喉に感染した場合は、喉の痛みや発熱を起こします。咽頭に感染した場合には声枯れや犬が吠えているような咳が出て、首も大きく腫れてきます。喉に偽膜という白い幕ができることもあり、窒息する危険性があります。合併症として、ジフテリア菌の出す毒素により、心筋に障害が出たり、神経麻痺を起こす可能性もありますので注意が必要です。

検査と診断

ジフテリアは早急な治療が望まれるので、疑わしい症状がある時は早めに病院へ行き、早期診断してもらうことが大切です。

検査はジフテリア菌を培養することで診断できますが、これには時間がかかります。早期の治療が望まれるのは、心筋炎を防ぐためでもあり、検査を行わずに症状を見て、ジフテリアと想定された時点で、すぐに治療を開始します。

治療法

ジフテリア菌の出す毒素を中和するために、血清の注射を行います。血清を打つ際には、アナフィラキシーショックに対して、十分な配慮が必要になります。ジフテリアが原因ではなく、ジフテリアの治療によって、予測できないショック症状に陥ることもあり、最悪の場合、命を落としてしまう可能性もあります。その他には、ジフテリア菌に効く抗生剤を使って治療を行います。

何よりもジフテリアは予防が第一です。生後3ヶ月からDTP三種混合ワクチンとして接種できます。3~8週間の間隔で3回接種し、追加摂取を1~1年半後に接種します。11~12歳でⅡ期として、ジフテリアと破傷風の追加接種を行うようになっていますので、母子手帳の予防注射の欄を確認し、忘れずに接種しなければいけません。


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