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突発性発疹

赤ちゃんのママなら誰でも知っている突発性発疹ですが、生まれて初めての発熱であることが多く、突発性発疹だと分かっていても、慌てるママも多いのではないでしょうか。乳児に起こるもので、ほとんどの子供が3歳までには経験します。比較的熱も高く出ますので慌てるかもしれませんが、落ち着いて早めに小児科を受診しましょう。

どんな病気?

乳児期後半に多くみられる急性ウイルス疾患です。約10~14日の潜伏期間を経て、発熱が3~4日続いたあとに、熱が下がると同時に発疹が現れる病気です。生後6ヶ月から1歳が発症のピークで、ヒトヘルペスウイルス6というウイルスが原因で、感染経路はヒトヘルペスウイルス6抗体が陽性の、多くは父親や母親の唾液中のウイルスからの水平感染ではないかと考えられています。

主な症状

突然39~40度の高熱が出ます。軽い咳や下痢をすることもあり、まぶたがむくむこともあります。重篤な神経症状を起こすことは稀ですが、中枢神経に感染しやすく、熱性痙攣を起こすことがあります。熱は3~4日続き、熱が下がるとともに、顔や胴を中心に発疹が現れます。発熱中は大泉門膨隆がみられることもありますが、乳児の機嫌は発熱が高いにもかかわらず、悪くはありません。発疹は3~4日で色素沈着も起こさず、きれいに消えてしまいます。はしかや水疱瘡のように、感染力も強くありません。

合併症

突発性発疹で起こりうる合併症は、熱性痙攣と脳炎です。熱性痙攣の場合、多くは5分以内に治まり、繰り返さない限り心配はありません。

脳炎の場合は、熱が出ている最中や熱が下がって発疹が出た後に、繰り返し痙攣を起こしたり、意識障害があったり、30分以上痙攣が止まらない重積で発症します。髄液細胞の数は正常の範囲がわずかな増加に留まりますが、髄液の中にウイルスDNAを検出することが多く、数日間痙攣を繰り返した場合でも、予後は良好だったり、重症な後遺症を残したり、致死的だったりするために、突発性発疹に伴う合併症の脳炎に関しては、予後を予測するのが困難になります。ウイルスが中枢神経に直接侵入している一時性脳炎の他、中枢神経が感染後の免疫反応によって障害される二次性脳炎が存在すると考えられています。

その他に重篤な合併症として、稀ではありますが、心筋炎や劇症肝炎、血球貧食症候群などがあります。

検査と診断

一般的には診断に検査は行われません。生後6ヶ月前後で高熱が出ているにもかかわらず機嫌がよく、食欲もあってよく動き回っていること、発熱と発疹、まぶたのむくみなどが診断の参考になります。ヒトヘルペスウイルス6に感染していることを証明するためには、突発性発疹を発症した急性期と回復期に血液検査を行い、抗体が陽性になったことを確認する、血液からウイルスを分離する、血清からウイルスの遺伝子を証明する方法などがありますが、ほとんど行われていません。

治療法

ワクチンがないため、予防できるものではありません。また、ヒトヘルペスウイルス6への特効薬もないために対症療法になりますが、基本的には予後も良好な病気なため、特別な治療は必要ありません。必要に応じて解熱剤を使ったり、輸液などを行います。熱性痙攣も数分以内に治まり、意識が回復する場合は特に心配はいりません。高熱が出るために、十分な水分と栄養補給を行いましょう。

高熱が出ても全身状態も悪くなく、機嫌がいい場合には家庭で様子を見ていても問題ありませんが、発熱のし始めは何が原因で発熱しているのか分かりませんので、一応小児科を受診した方がいいでしょう。


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